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*11*
.記憶の海. 鳴神side
「ーーーー・・・・第2ゲーム・・・・・・・開始だ」
レイヤとよく似た人物がそう宣言すると、閉じ込められた。
(・・・ユウヤ・・・・・・。あいつが、サーヤとレイヤの兄・・・)
外見は、レイヤとものすごく似ている。一見すると、ユウヤとレイヤが双子といっても不思議では、ない。
ただ、何かが違っていた。
ーーーでも
あの時、立ち聞きしてしまったことがやけに鮮明に残っている。
(信頼・・・されてない?)
不安に揺れる心。
<・・・だったら、殺しちゃえば?>
どこからともなく聞こえてくる声。
<信頼されきってないなら、殺しちゃえばいいんだよ>
(殺す・・・信頼・・・ない・・・仲間・・・)
(ーーーーー殺す)
瞳に赤い光が差し込む。
(俺は、・・・殺す)
短剣を手に取ると、壁が砕け散った。
(殺す)
ーーー殺し合いの始まりだ。
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