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*16*
.憎しみたちの衝突.
誰もが、短剣を片手にした瞬間、壁が砕け散る。
その中心に立っていたのは、ユウヤ。
「第3ゲーム、開始する」
ユウヤの声を合図として、仲間を傷つけ合うマテリアルたち。
サーヤは、青ざめていた。
(怖い・・・。自殺なんて考え、甘かった・・・)
そんなサーヤをめがけて、志穂が突進してくる。
「死ねっ!!忌み子!!」
サーヤは、立ちつくしたまま・・・
(いやっ!!)
「光よ、万物を弾く盾となれ」
「・・・レ・・・イ、ヤ・・・く・・・ん」
「サーヤ、大丈夫か!?」
「う、うん・・・平気」
「・・・やっぱり死んじゃった方がいいのかも・・・」
「サーヤ、まさか・・・」
レイヤの心が揺れる。
「サーヤ・・・ごめん」
「光よ、闇に飲まれし心に、一条の光を」
レイヤは、呟くように唱え・・・ーーーー
ーーーーサーヤの胸に剣を突き刺した。ーーーー
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