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ある雑談 (と、いう小説)【いちおう 完結】
作者: カガリ  (総ページ数: 18ページ)
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10~

*15*

「お。おっしゃるとおりですけど!」
「あぁ?」
「菅原先パイだって。毎度毎度ちゃっかり言いくるめてるじゃないですか!やってることは変わりません!」
そう。菅原先パイ、先ほど言っていた件だけでなく、姉に対してけっこういろいろなところで同じ手を使っている。幼馴染と言う長い付き合いの中で、どれだけのことを姉に刷り込んできたんだろう。テキトーなことばっか吹き込んでくれやがっているので、総合的にみると悪影響を及ぼしている割合が多い。
「というか、ドーナツおごらせるより、一生間違った知識を植え付けるほうが重罪じゃないですか!」
カガリがめちゃくちゃなことを言っている。なんだコイツやっぱアホじゃないのか。
「・・・っ」
しかしまぁ一理あるので、さすがのキングも一瞬黙る。
「うなー?なんかよくわからんけど、二人してあたしに失礼なのは感じたよ!」
肝心の被害者が被害を認識できていない・・・だと!?かくして、ぐだぐだな超ローカル議論が始まった。いろいろとかみ合っていない。
「ちっ!じゃあ第三者に聞いてみようぜ。イオリ、どう思う?」
「あー・・・」
めんどくさいことになってきた。なぜ菅原先パイは、姉のことになると普段の冷静さが影をひそめるのか。いつもは悠然と他人のいざこざを裁いて頼りにされてるはずなのに。
「とりあえず二人とも」
子供のケンカみたいな解決法やめて。
「姉貴に謝りましょうね」
当人はさっきから、眠そうにうなだれていることだし。
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」

「すみませんでした」

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