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ある雑談 (と、いう小説)【いちおう 完結】
作者: カガリ (総ページ数: 18ページ)
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作者: カガリ (総ページ数: 18ページ)
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*17*
自分の手札が分かるのは言うまでもない。七村ツクシの手札は、想像する限り、盗み見とかしなくてもその気になれば把握できる。出せる手札があったらすぐ、正直に出すからな。嘘をついて出すときはあからさまに挙動不審になるのが目に見えるようだ。そして敷島の手札だが、姉の手札をおおかた把握できたところで、記憶力を駆使したのだろう。
「大体七村先パイの手札がわかったら」
ここからは敷島が解説してくれそうだ。
「わたしが最初に配られたであろう手札を予想したんだね。でもこれ、すごく難しいよ」
ダウトってのは、最初にトランプ全部を人数で割って配りきるからな。
「最初からのカードの動きと、わたしが嘘ついてカードを出したときをある程度把握しておく必要があるし」
「テキトーにダウト言ってただけだよたぶん」
「いやいやいや。化け物的な的中率だったよ」
ふん。まぁこんなところか。これ以上考えるのがバカバカしいような話だな。
「頭いいんだからもっと有意義に使えよ」
「あのときはフレンチクルーラーのために使うのがベストだったんだよ」
「バカだろ…」
エンドロールが流れているのを感じる・・・。こんなどうでもいい会話がエピローグなのか・・・。
「あ、あとさ」
「んー?」
「菅原先パイに限らず、七村先パイに対してはいろんなかたちで過保護だよね」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
あ〜。否定できない。かも。
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