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*6*
第五章「運命の」
翌日の帰り道、弥生は校門の前にいた。玲美を待っているのだ。そして、玲美が来た。
「岸野さん!」
「高橋くんっ!?どうしたの?」
「あの・・・、よかったら一緒に帰らない?」
「うん、ありがとう。喜んで・・・!」
「よしっ!じゃあ決まり!さっそくゴー☆」
「おー!!」
二人は話し合った結果、趣味も合い、度々デートを重ねた。今年の玲美の誕生日は、一人じゃなかった。そして、ある夏の日。弥生の提案で、二人は海へと出かけていた。
「潮風が気持ちいいねー。」
「僕は湿気と日差しが気になるよ・・・。」
しかし、玲美に水着はよく似合う。薄くて白い肌に、豊満な胸。黒い髪は、明るい色の水着を映えさせた。
「ではでは、入りましょう!あれ、玲美?入らないの?」
玲美は立っているところから動こうとはしなかった。
「あれ〜、玲美。もしかして泳げない〜?」
「ギク!」
ニヤニヤしながら弥生は笑う。
「私・・・、泳げない・・・。」
「しょうがない。じゃあ僕が教えてあげるよ。」
「ありがとう!」
そして、玲美と弥生が海に入ろうとしたその時。
「危ないっ!!!!」
誰かが叫んだ。目の前には大きな波。
バサーン
目の前が見えなくなり、二人は気を失った。二人を死へ追い込んだのは誰だったのか?今でも白い糸の伝説は信じられている。
深い、深い、海の中。愛しい人と死ぬのはどうでしょうか・・・?
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