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運命の白い糸 【完結】
作者: 幸音  (総ページ数: 7ページ)
関連タグ: 運命 白い糸 恋愛 悲劇 悲恋  
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*6*

第五章「運命の」

翌日の帰り道、弥生は校門の前にいた。玲美を待っているのだ。そして、玲美が来た。

「岸野さん!」
「高橋くんっ!?どうしたの?」
「あの・・・、よかったら一緒に帰らない?」
「うん、ありがとう。喜んで・・・!」
「よしっ!じゃあ決まり!さっそくゴー☆」
「おー!!」

二人は話し合った結果、趣味も合い、度々デートを重ねた。今年の玲美の誕生日は、一人じゃなかった。そして、ある夏の日。弥生の提案で、二人は海へと出かけていた。

「潮風が気持ちいいねー。」
「僕は湿気と日差しが気になるよ・・・。」

しかし、玲美に水着はよく似合う。薄くて白い肌に、豊満な胸。黒い髪は、明るい色の水着を映えさせた。

「ではでは、入りましょう!あれ、玲美?入らないの?」

玲美は立っているところから動こうとはしなかった。

「あれ〜、玲美。もしかして泳げない〜?」
「ギク!」

ニヤニヤしながら弥生は笑う。

「私・・・、泳げない・・・。」
「しょうがない。じゃあ僕が教えてあげるよ。」
「ありがとう!」

そして、玲美と弥生が海に入ろうとしたその時。

「危ないっ!!!!」

誰かが叫んだ。目の前には大きな波。

バサーン

目の前が見えなくなり、二人は気を失った。二人を死へ追い込んだのは誰だったのか?今でも白い糸の伝説は信じられている。

深い、深い、海の中。愛しい人と死ぬのはどうでしょうか・・・?

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