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リンゴはうさぎさんに《終・栗のあとがき》
作者: 栗おこわ  (総ページ数: 19ページ)
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10~

*14*

第10生 りんごはうさぎさんに

家に入ると、真っ暗で、皆寝てしまったらしく、とても静まり返った寒い空気に包まれていた。
ゆっくり、ゆっくり自分の仏壇に近づく。
すると、何かが供えてあるのが見えた
「…?何かな…」
もっと近づくと…

「!!」

そこには、りんごで作られた、うさぎがあった。
うさぎのお皿の下に、手紙が挟まっていた
「私の…大好きな…」

‘大好きな百合架へ

お昼は、ありがとう。お母さんも、お父さんも、透も嬉しくて泣いてしまいました(´V`)

手紙、ほんとうにうれしかったよ。

百合架に会えなくて悲しくて、悔しかったけど、もう大丈夫!百合架にはげまされたからね!

私達は、大丈夫だから、気にしないでそちらで元気にやってください。

       お母さんより’


「…っ!!」
私の視界は、一瞬でぼやけた。涙が流れて止まらなかった。

(女神様…来て…よかったです……)




そして、私は







りんごのうさぎを








口に入れた―

                 あとちょっとつづく

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