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リンゴはうさぎさんに《終・栗のあとがき》
作者: 栗おこわ  (総ページ数: 19ページ)
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10~

*5*

喉が痛いデス…インフルB?嫌じゃあああ…

とりあえず、ヤバいです。助けて…


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第4生 何もいえない

「…靴、履いてないからこのままいいんだよ…ね?」
と、また恐る恐る右足を出した
「…お母さん?透?」
透、というのは私の弟で、小学6年生

「あ…」
お母さんを、見つけた。お母さんは、新品ピカピカの仏壇の前に座っていた
「…百合架……」
と、お母さんがぽつり、と私の名前を呟いた
「…はあ。あんたの朝ご飯、炊いちゃったんだけど…」
と言って、まだ、写真しか飾っていない仏壇に花を添えた
「あっちで食べられるのかしらね…」
と、お母さんは窓を見た
「あなたが好きな、ぶどう、旬になったら供えるね」


ぽろ。ぽたぽた…ぽろろ…
「!」
涙が…溢れて止まらない…
フリースの袖で一生懸命涙を拭う
もうこのお母さんに会えない…なんて…
「ずう…っと、ここにいたいぃ…」

「もう。どうして私より先に死んじゃったのよ。親不孝者め」



























「―ごめんなさい…」




どうして、私はあんなところで死んだの?これも「運命」なの?
ねぇ…女神様………

                 つづく

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