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リンゴはうさぎさんに《終・栗のあとがき》
作者: 栗おこわ  (総ページ数: 19ページ)
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10~

*4*

第3生 再び

―…目を開けた
私は何処かの電柱に寄りかかって座っていた

「ここ…は…」
目の前の景色は、二車線の道路と、会社のビル。

人間界の…どこ?

そこは、家族とも、友達とも行った事のないと思われる場所だった

が、キョロキョロと周りを見渡すと、見覚えのあるビデオレンタル屋があった
「ああ、ここ、いつも来る道路の反対側だ」
と、やっと気づく
「そうかぁ。いつもあっちからこっちを見て、どこに続いているんだろうって思ってたっけ…」

そこまで考えたとき、ハッとなった
「こんな事しちょる場合じゃなかった!」

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今、3月1日 6:25分。リミットまで、あと1日弱
私は、道を辿って、家の前に着いた

「なんだか、懐かしい…」
まだ、一日も経っていないのに

ドアノブを握…れない。
「え。どうしよう…これ、このまま通り抜けられるの?」
と、初体験なので(体験した人なんていないだろうけども)不安になりながらも、思い切って突っ走った
すると

「普通に行けるんだ…(゚ー゚*o)」

                 つづく

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