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リンゴはうさぎさんに《終・栗のあとがき》
作者: 栗おこわ  (総ページ数: 19ページ)
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10~

*8*

第6生 同類

「さて…と」
まだ、時間は、ある。

別れ惜しかったが、家を出る―

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ワイワイ、ガヤガヤと、騒がしい、町。でも、不思議と安心する
そこで、なんと!

「…あれ?あんたさん、幽霊かいな」
「ファッ!? …え?」
「うちもや」
いきなり私に話しかけてきた幽霊は、「幽霊の小嶋洋介」と、名乗った。

「小嶋さん…は、どうして此処に?」
「女神はんみたいなのに「犬が心配なんで、見てきていいですか」頼んだら、おっけーしてくれて」
「あ、ドアの前にいた…」
「そうそう!あんたも、女神さんにお願いしたん?」
と、小嶋さんは早口だ
「あ、はい…」
「ってゆうか、あんた、10代だろ?かんわいそうになァ…」
「あ、いいえ…」
「あ!そうや、俺のリミット12時やった!あとちょいやん…」
と、町の時計を見て言う
「お互い、あっちで会いましょうや」
と、小嶋さんは言い残したかと思うと、もういなかった
「…嵐のような人…いや、幽霊だったなァ」




♪テロロリリーーティロロー♪

町の時計が12時を知らせた。
小嶋さん。無事、帰れたかな……

さあ。私は、いつ逝こう…かな?

                 つづく

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