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*3*
-プロローグ-
魔女ー
魔女ー
と呼ばれ私はみんなから嫌われた。
両親からも捨てられた。
どうして。なんでみんな私を嫌うの。
私は何もしてない。ただ生きているだけなのに。
そうか。
生きている事そのものが罪。
私は悪い子だから。
生きる。
それが私の最大の罪――
これは独りの少女の封じた過去。
主人公ルシアは闇病――のちにデスピル病と呼ばれる病に侵された
少女 シレーナを救うために
彼女の心、記憶が創り出した世界
プリンセシナを冒険し感じた想い
そして本編では書かれなかったシレーナ側の想いを書いた物語である――
すべては過去に起きた出来事の再現。
所詮は虚像。
今更何をしたところで何もしなかったところで何も変わらない。
現実は未来は何も変わらないのだ。
それでも彼はもがく。
複雑に絡み合い確実に魂をえぐり 心を奪い去ろうとする闇を払いぬけ。
もがき続ける。
そこに想像もつかぬような苦しみがあったとしても。
絶望があったとしても。
彼は決して闇に負けずもかき続け。
前へと進む。
少し立ち止まってしまっても 決して止まらない。
たとえ後ろを振り返ってしまっても 彼の歩みを止められない。
何故ならもがき続ければいつかは。
明るい希望に満ちた未来が待っていると。
ただひたすら健気に信じ続けているからだ。
闇はすべてを飲み込み奪い絶望へ追い込み沈める――
光はすべてを包み込み与え希望へ道をつなぎ微笑む――
闇と光。人のあり方で次第で世界は変わる。
彼はいったい彼女にとって希望だったのだろうか。
それとも絶望だったのだろうか。
いまその答えが明らかになる――
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