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*6*
名前は変わりましたが中の人は同じです。
第5話 電話
3日目、そろそろ暇である。避難生活が暇になってきた。外に出た。やっぱり残酷だった。つぶれている自分の家に向かう。勇気が必要だった。心臓がドキドキする。勇気を出してみた。
わかっていたがぺっちゃんこだった。
跡地をあさった。あのときのテレビ、子供の時の物。あまりのショックで号泣した。「地震なんか消えちまえ」何度も叫んだ。放心状態だった。何分がたったのか。母に電話をかけてみる。奇跡てきに電波が繋がるところがあったのでそこで電話する。
「もしもし」
「もしもし」
「あんた無事なん!?」
「お、おう。多分・・・な。」
「多分!?怪我したの!?」
「擦り傷」
「擦り傷・・・軽傷でよかったわね」
「うん。」
「で?状況はどう?家は?」
「家・・・つ・・・」
「つ?」
「潰れた。」
「んな嘘を」
「ほんとだよ。子供のときのとか!」
「・・・」
「・・・」
はーい終了ねー
「時間があれだから切るね」
「うん。気をつけてね。」
「うん。次いつ会えるか分からないよ。」
「無理しなくていいから!出来るときでいいよ。」
「じゃあ切るね。バイバイ。」
「バイバーイ」
カチャ
切れた。うん。
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