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恋愛童話 〜赤ずきん編〜
作者: メルヘン嬢  (総ページ数: 8ページ)
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*2*

1話
私の名前はレミア。
皆からは「赤ずきん」と呼ばれています。
今、お母様に頼まれてお婆様の看病しに行くところですが。
「可愛らしいお嬢さん、待って下さい。」
変な男に捕まってしまいました。
銀髪のアッシュ系ウルフカットで、横に髪を結んでいる。
くっきりとした二重瞼に、切れ目。
この男を見て綺麗だと思った、が早くお婆様の所へ行かなければ行けません。
だから、無視します。
「..........」
「ちょっ!待ってよ!」
「....何ですか?」
ギロッと睨みつける。
早く行かせて欲しいものです。
「ハハ、そんなに睨まないでよ。
私はお嬢さんの名前を聞きたいんだ」
「レミア。皆からは赤ずきんと呼ばれています。」
「そうか、私はジャック。
赤ずきんは何処に行くの?」
「お婆様の家です」
「へぇ..何処にあるのかな?」
「簡単ですよ。あそこの南に進み、真っ直ぐ行けば付きます。」
南に指を指して言う
「そうか。じゃあ、お婆様の為にお花を摘むのはどうかな?」
「いいですね。そうしましょうか」
しゃがみ込み、花を摘む。
「ジャックさんも手伝って下さい。」
「えっ?う、うん」

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