完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

想像フォレスト
作者: こだま  (総ページ数: 16ページ)
関連タグ: カゲプロ メカクシ団 セトマリ 想像フォレスト 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*3*

The beginning――

 輝くような、木の葉の木漏れ日が私を照らす。

 お砂糖が入ったハーブティー。
 それから、お気に入りの本。
 これが、私の幸せな時間。

 「飽る」ことを知らない私は、これが全てだった。

 沢山の本。
 ――もう、全て読んだ。

 ハーブティー。
 ――無くなりそうだから、30年に一度。



 でも、「孤独」を知っている。
 「寂しい」ということも知った。


「だめだよねっ、楽しいこと……。」


    チュンッ、、

「とりさんだぁ」

 読みかけの本と、ハーブティーを置く。






「どこから、きたんだい」



 しまった。
 『目』を合わせてしまった。






「目をあわせないで…!」


 出遅れだ。
 どんどん、固まってゆく。

「……っふぇ…ごめんなさい…」



 「涙」が頬を伝う。








     「ごめんなさい…」
 

2 < 3 > 4