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*3*
The beginning――
輝くような、木の葉の木漏れ日が私を照らす。
お砂糖が入ったハーブティー。
それから、お気に入りの本。
これが、私の幸せな時間。
「飽る」ことを知らない私は、これが全てだった。
沢山の本。
――もう、全て読んだ。
ハーブティー。
――無くなりそうだから、30年に一度。
でも、「孤独」を知っている。
「寂しい」ということも知った。
「だめだよねっ、楽しいこと……。」
チュンッ、、
「とりさんだぁ」
読みかけの本と、ハーブティーを置く。
「どこから、きたんだい」
しまった。
『目』を合わせてしまった。
「目をあわせないで…!」
出遅れだ。
どんどん、固まってゆく。
「……っふぇ…ごめんなさい…」
「涙」が頬を伝う。
「ごめんなさい…」
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