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*116*
「……うっ……」
リクは、目を覚ますと辺りを見渡した。
「俺は……ここは………一体………」
ゆっくりと記憶の糸をたぐっていく
ルリィの技で海に放り出されて…
そこで、気を失って……
ダメだ、思い出せない……
その時
「……あっ……」
幼い少女の声だった。
だが、何処か聞き覚えのある
振り向くと、そこには
「リコッ!!」
ルリィの妹のリコがいた。
だが、普段のリコと違う。
黄色の瞳は、黒くなって何処かボーっとしているようだった。
オレンジ色の髪は、黒のメッシュがいくつも入っている。
さらに、真っ黒のドレスを身に纏っている
「リコ…何でこんなところに……?」
「……うるさい………」
ビュッ
「なっ……」
足に鋭い痛みが走る
見てみると、30cmほどの針が3本ほど足に刺さっていた。
「マジック・ミスト」
リコの声が聞こえたかと思うと、全体が霧に包まれた。
「サンダーッ!!」
リクの手前に雷が落とされたかと思うと、
みるみるうちに、霧が晴れていった。
だが、
「(なっ!?)」
景色が変わっており、そこはディスティニーアイランドの海中だった。
何故?考える時間もつかの間
「がぼっ……!!」
呼吸が苦しくなり、水面を目指して泳ぐ。だが
「ゴポッ……!!」
無理だ、辿り着けない!!
その時、フワッと何かの影が見えた。
「(ルリィ!!)」
リクは必死に手を伸ばす。
だが………
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