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*118*
パシンッΣ
「触らないで」
「!!」
リクの手を叩き何故か冷たい態度を取るルリィ。
「私……知ってるのよ。あなたは、闇に落ちて軽はずみに闇の扉を開いた……。ソラもカイリも、みんなあなたのせいで困ったのよ?」
「ッ!!!」
それは……リクにとって辛い事実だった。
闇に落ち、闇の扉を開き、闇の道を歩いて来たリクにとってそれはとてもつらい過去だった。
「(待ってくれ!!ルリィ!!)」
「私は、あなたの事が嫌い。みんなに迷惑をかけるあなたの事が大嫌いなのよ。」
こんな物……と言い取り出した物は
リクがプレゼントしたあの貝殻のネックレス
すると、
ぶちっ
「あっ!!」
貝殻の部分を引きちぎった。
糸の切れた部分から、シャラシャラとパールが落ちていく
「……ッ」
「そろそろ息も限界でしょ?もうどんなにもがいても水圧で動けなくなるわよ。」
ゴボボッ……と
気泡が水面に上っていく
ルリィは背を向け、リクから離れて行く。
「(ル……リィ………)」
ゴボボボボォ………
肺には海水が入り、酸素が全てなくなった。
リクの意識は、そこでだんだんと暗くなり
やがて………
完全に意識を手放した……………。
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