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キングダムハーツ ウォータープリンセス
作者: リンリィ  (総ページ数: 180ページ)
関連タグ: キングダムハーツ 
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「あの歌は大罪の一つ怠惰の歌。」
「大罪……?」
初めて聞いた言葉なのに、体が小さく身震いする。
「人には犯してはいけない罪があるの。それを歌っていたの。」
「だから、ある意味“禁忌”と言ってもいいの。」
だから、耳障りだったり頭痛がしたんだ。
「そして、海王リヴァイアサンは……、
海の王ポセイドン様と私達の祖先セイレーン様によって目覚めないよう
封印したはずなのよ。」
「ってことは封印が解けたってことなのか?」
「おそらく、けれど二人ともリヴァイアサンを永遠に目覚めないよう封印
されたはずなの!!なのに…どうして……」
「………例えば、誰かが封印をといた。そしてわざわざ俺達の
ところにリヴァイアサンを導かせ、津波を起こさせた…とか」
場は、静まりかえった

ーその頃海の底でー
黒いコートで顔を隠した少年が不気味に笑っていた。
「ふふ…マーメイドプリンセス。素晴らしい力だな。」
少年の黒い瞳がキラキラと輝いた。

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