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作者: 稲穂 (総ページ数: 11ページ)
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*4*
今回は、短いと思います(笑)
三面 赤ずきんと夢現童話
森を抜けると素敵な世界が見えた。
不思議な形をした木、お花畑、少し歪んだようなマーブル状の空と雲。周りには甘い香りのする赤い林檎。
すると赤いフードを被った少女がこう言った。
「この林檎をお食べ」
「林檎?美味しそう…には見えないわね。なんかクレヨンとか絵の具で使ったような色してるし。」
「パチュリー様にあげたらきっとお喜びになりそうですわ。」
「そんなことよりこのキノコが欲しいぜ!」
すると少女は林檎を上に投げた。すると林檎は弾幕に変わり、攻撃する。
「この林檎を食べれば、永遠の幻想が見れるのに。」
「それつまり死ねって言ってるでしょ。」
「あら、林檎が嫌なら狼に喰われる方が良かった?」
「それよりここは何処?空間が歪んでて先が見えないし」
「私は貴方達を通さない、稀少陣様を守るためにね。だから空間を歪ませているの。」
「つまり貴方方を倒せば歪みは直るのですね?」
「まあ、そうなるのだけど…。どうやって私の見せる幻覚に耐えられるのかしらね?」
また空間が歪んだ。そして視界がおかしくなってしまった。それに弾幕もおかしく見えてしまうのだ。
「何よこれ…。どうしたら良いの?」
「とにかく適当にスペカで…っうお」
「見える…見えるわ!貴方達の物語の結末は、バッドエンド!私に喰われて永遠に戻れなくなってしまうのだわ!!」
「気が狂ってますね、この赤ずきん。」
「赤ずきんじゃなくて、森語林檎よ!」
林檎は弾幕を投げ出す。すると周りは赤く染まり出し、弾幕が踊るように舞い始めた。
「狂った敵はスペルカードも狂ってるのですね。」
咲夜は弾幕をナイフで破壊した。
「それにこれ、壊れやすいじゃない。全然ダメね。」
「私の物語は、思い通りに進んでゆくわ。なんてったってすぐに罠にはまってくれるのだもの。」
「なんですって!」
霊夢達はムキになって攻撃してしまう。
「これだと物語が直ぐに完結するわね(笑)」
そして背後を見たらなんと弾幕が迫ってきていたのだ。
「なっ!」
霊夢、魔理沙、咲夜、被弾。
「なんてこったい(笑)本当は林檎食べて欲しかったのに…。まあ追い出せたからご褒美は何かな〜」
「あれ?東方stgの常識知らないの?」
「少しピチュったくらい、アイテム落とすだけだぜ?」
「ダニィ?!」
「まだまだスペカがあるなんて、まさかまだ幻覚見せてる?んなわけないか(笑)」
魔理沙、咲夜、霊夢、スペルカード発動。森語林檎、撃破。
「あんたが狼(私達)に喰われたじゃないの」
「せっかくだし、この林檎持ってってあげようかしらね。」
「さてさて、さっさと次行こうぜ」
続く