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作者: 稲穂 (総ページ数: 11ページ)
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六面 天空緑包囲
長い階段と道の先には、大きな扉があった
「ここに稀少陣が居るのね。」
扉を開けると広い空間だった。
「黒浜稀少陣!もう手下は倒したわよ、出て来なさい。」
「あら、優秀な軍人も居たのに。結局私が倒す事になるのね。武力は嫌いよ!」
「じゃあどうしてこんな事を…」
「昔から緑が少なすぎなのよ。」
「昔って、あんた何歳?」
「うーん…800は超えてるかもね」
「見た目は14歳くらいなのに…」
「昔から見てきたわよ。中世、江戸、明治、昭和。どれもこれも人間は争うわ建物ばかりで木は少ないわ、どうして人間は自分勝手なの?それに魔法も信じないし。」
「私は魔術は信じるわよ。幻想郷には魔法使いどころか吸血鬼や神様も居るんだから。」
「でも私の仲間はね、自然も魔法も信じてくれて護ってくれた。だけど…人間が争うせいで一度死んだのも居るのよ。三人くらい。」
「なるほどね。つまり地上を緑で埋めて緑を増やそうってわけね。でも、それじゃあ日光が当たらなくて作物も育たないのよ!緑増やしたいならそこそこにしてよね。」
「あとこれから地上をほぐして水を与え、緑を育てる予定よ。まるで地球侵略ね」
「じゃあ、さっそく貴方を倒して異変解決よ。みんな!良いわね?」
霊夢、ボムを突き出す。
しかし稀少陣は防御を使い、ボムを回避する。
「そんなっ!ボムが効かないなんて!」
「普通の攻撃で倒すしかないか」
「さっさと負ければ楽になるのに…。どうしてここまでして自然を壊すの?」
「だから邪魔なの!もっとマシな考えなかったの?」
「植物を邪魔と思っているのね。自然を愛せないのね。」
「なんだか今回の異変は訳がわからないわ。もっと分かりやすい内容にしてよ作者」
すみませんでした。
稀少陣は周りの蔓を集め、杖をつくり出し、その杖を振ると周りの植物で攻撃し始めた。
「逃げ場が狭くなってきたわ。外に出ましょうか。」
霊夢達は外に出た。すると樹海は邪悪な雰囲気を出し、樹海の木々はまた霊夢達を包み攻撃し始める。
「逃げ場が…もうないじゃん」
「なーに!ボムがある…ない?」
「終わり…なの?」
そのとき、入り口から破壊音が聞こえた。そしてボロボロになったオディールとシャルロッテがやって来た。
「稀少陣様、何者かに天空緑包囲が壊されました。」
「見た目は幼い吸血鬼のような…」
「幼い吸血鬼?まさか…レミリア?」
「お嬢様の事?無茶して…!」
するとその入り口から2人の羽の生えた吸血鬼、フランとレミリアが現れた。
「あーお外は楽しいなー!なんで外に出してくれなかったのお姉様?」
「あんたすぐ破壊するじゃない。まあ今回は貴女は良く使えるけど」
「お嬢様と妹様!どうしてこんな事を。」
「始めは日光が塞がれたから楽だったけど、植物が館の中にまで入ってくるから咲夜を呼ぼうと思ったけどあなたは異変解決でいないし遅いから。」
「も、申し訳ございませんお嬢様…!」
「で、こんな事したのはそこの魔法使いね?今すぐこれを止めなさい」
「指図されるのは嫌いよ。しかもこんな小さい女の子に。」
「なんですって?この私にその態度とは…少し痛めつけたほうが良いかしら?」
「そこの吸血鬼。稀少陣様に勝手に手を出さないで下さる?」
「あんたは黙ってなさいよ!咲夜より弱い手下の人間の癖に元軍人だからって調子に乗らないで!」
「うぐ…。」
「勝手に入ってきたくせにその態度とは…。調子に乗ってるのはあなたの方でしょう。あまり樹海郷で勝手な行動をするのも、止めてくれますか?お嬢さん?」
「あんたも弱い癖にお嬢さんとか言わないで頂戴!あ、あなたは防御には使えないから後で紅魔館でフランス料理でも作ってもらいましょうか。」
「何この敬語で争う貴族と外人」
こうして、フランとレミリアの協力により、霊夢達は助かった。そして稀少陣は天空緑包囲を諦め、異変は解決した。
END