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青春LIFE 【遂に完結しました!感謝!】
作者: フェンリル  (総ページ数: 15ページ)
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10~

*5*

第三話「緋奈斗」

緋奈斗。おかしい奴。
いつも何か企んでる。
でもいつもと何だか違う。


「きゃーーーーっ!!」


この声は、

「まな!!」

ダダダ!!

俺は廊下をダッシュ!
階段も四段飛ばしで下って声がする所に走る。
そして、たどり着いた所は………

「た、体育倉庫…」

ドアに手をかけようとすると…

「あちっ!!」

強い電流が俺の手を迸った。
一瞬意識が朦朧とし、このまま葬られるかと思った矢先。

「らめぇぇぇ!!」

という声が聞こえた。
完全に……………「レ〇プ」。

そう思った瞬間…

「はっはっは!!いい胸してんな!!揉んでやるよ!!」

という声が聞こえた。
ピキッ
直感した。
この声の主…

「やめろ!!緋奈斗!」

俺はドアを蹴飛ばし、中へ入った。
すると、そこには…

裸で椅子に縛り付けられた愛実と下半身裸の緋奈斗がいた。

「……………………」

「あ晃!!助けて!!」

「……………」

「お願い!助けて!!」

「ちょっと待ってろ…」

そう言いながら俺は緋奈斗の方を向いた。

「ふざけんな!!」

ドカッ

「ぐはっ な、何すんだよ…」

「お前…裏切ったのか…?」

「何の話だよ…」

「小5の時、俺と緋奈斗で誓っただろ。忘れたのか?」

「古すぎて覚えてねーよ。」

「ふざけんな!!」

「ぐっ 」

そう言いながら緋奈斗は気を失った。

俺はすぐさま愛実のところへ行き、縄をほどいて服を着せた。

「緋奈斗くんはどうするの?」

「知らねーよ。ここで葬られたらいいんじゃないの?」

「そんなのひどい!!」

「お前…何も分かってねーな。友情なんて簡単に砕ける物なんだよ。お前、襲われたのにそんなこともわかんねーのか…」

「…………」

「帰るぞ。」

「う、うん。」


この時、俺は最悪の罪を犯していた。


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