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世界最強のエスパー 【絶チル】
作者: 夏織  (総ページ数: 5ページ)
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*3*

第一話

優「う・・ん・・」

目が覚めると、そこは部屋の一室。
前の部屋とは違って、ECMがなくてその変わりに窓が付いていた。
時計を見ると、朝の7時。

優「ホントに来たんだ・・別世界へ。」

カレンダーを見ると、『六條学院へ転校』と書いてある。
掛けてあった制服を着てカバンを持ち、部屋を出た。

 「あれ、その制服、あなたも六條学院に行くの?」

振り返ると、六條学院の制服を着た女の子が3人いた。

優「ええ・・まあ。」
 「せやけど、入学式はとっくに終わってるで?」
 「転校生の子でしょ?昨日先生が言ってたじゃない。」
 「初めまして、私は明石薫。こっちが紫穂でこっちが葵だよ。」
優「朝宮優星。」
薫「よかったら一緒に行かない?ていうか行こ!」

強引に腕を引っ張られ、そのまま早歩きで歩いて行く。
その時、3人ともそれぞれリミッターを付けているのに気付いた。

優「それ・・」
薫「え?ああ、これ?えっと私はレベル2のサイコキノなんだ。」
葵「うちはテレポーター。」
紫「私はサイコメトラーよ。あなたもエスパーでしょ?そのブレスレットってリミッターよね?」
優「・・・・・」
紫「朝宮さん?」
 「あ!朝宮さんこっちこっち!」

丁度いいタイミングで先生から手招きされた。
3人に「じゃあな。」と別れを告げた後、先生の下に駆けて行った。

先「朝宮さん、リミッタ―はしているわね?」
優「コクッ」
先「くれぐれも、学校内ではESPを使っちゃだめよ?あなたのクラスには後8人エスパーがいるから、いろいろ聞くといいわ。」
優“今の俺はレベル2なんだから、鉛筆を浮かせる事くらいしかできねーよ。”

案内されるがままに教室に入り、全体を見た。
一番後ろの席に、薫、葵、紫穂がいた。

先「はい、皆注目!転校生の朝宮優星さんよ。仲良くしてね。」
 「先生!何で男子制服なんですか?」
先「向こうの手違いで男子用が送られてきたのよ。本人もこっちの方が動きやすいって言ってるしね。」
 「先生!その子がしてるのってリミッターですか?」
先「朝宮さんはレベル2のワードマスターなのよ。」
 「ワードマスター?」
先「よく分からないけど、エスパーには変わりないわ。朝宮さん、三宮さんの隣に座って。」

先生が言い終わる前に席に座り、本を広げた。
授業はしっかり受けるが、それ以外の時間はいつも読書。そんなイメージが付いた瞬間だった。

《放課後》←必殺!時間飛ばし!!

カバンを片付け、帰ろうとした時、薫達に呼び止められた。

薫「これから時間開いてる?ちょっと付き合ってほしいんだ。」
葵「ウチらの上司の人がな、いっぺん連れて来いいうねん。」
紫穂「そんなに時間はかからないと思うから、」
優「・・・分かった。」

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