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*紹介文/目次*
ぎゅっと抱きしめたら、君は僕の腕の中に納まって、その頭に僕は顎を乗せる。
―きっと君は幸福感に包まれているんだろうね。でも、僕はまだ足りないんだ。
ねえ食べたいってわかる?
いや、そういう行為の事じゃなくって…もっと、ほら、本質的な意味でさ。
やっと君とここまでこぎつけた。
けれど僕はまだ満たされないんだ。
ねぇだから、僕がこんなことをするのを、許してほしい。
―どうしてって顔だね。
でも僕のことを好きになってくれた君なら、きっとわかってくれると思う。
ん?どうしてって?どうしてこんなことをするのかって?
おかしなこと言うね。
だって僕は君が好きなんだから。