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ワンピース<火拳の姉は、九尾って呼ばれてます>
作者: rionn  (総ページ数: 115ページ)
関連タグ: ワンピース エース ロー 
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X話 <六兆年と一夜物語>

暴力と蔑んだ目の毎日

化け物の前には少年は、ただ立っていました

村の人には、話しかけるなこれが掟でした

「君の、名を教えてよ?」

少女は戸惑いました。

今まで普通に話しかけられた事が無かったからです

(ごめんね・・・・)

ただ、化け物は思いました

その日から、毎日少年は化け物に、会いに行きました

そうしているうちにその少年に

化け物は少しだけ、ほんの少しだけ

心開き始めました

「ねぇ、こんなところ居たって、つまんないからさ

一緒に行こう?」

そういって、少年は、化け物の手を引いていきました

何も知らない化け物

慣れない人の手の温もりは

ただ、本当に本当に本当の事なのでした

「何で・・・君は・・・やめないの?」

化け物は消え入りそうな、声で言います

でもその声は、美しく透き通った声でした

「何でって・・・君、いつも狭い所にいる

だから、広い空を見せてあげてあげたかったんだ!」

「殺される・・・・・よ?」

「そんなことは、大丈夫!!さぁいこう?!」

雨上がりの夕焼けの空に

2人の子供の影が映っていました









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