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*21*
15話 <過去>
「君、すごく、歌うまいんだね」
突然声を掛けられて、すごくびっくりしたんだ
話しかけられたことが、なかったから
「?!」
「どうしたんだい?そんなに、びっくりして?」
はっきり言って、この人(少年)には呆れてた
一応、悪魔の子だから
「僕は、ショウっていうんだ君の、名前は何だい?」
一瞬、ためらったもしかしたら、殺すかもしれない
って思ってたからね。いわゆる人間恐怖症&コミュ障だったんだ
「・・・a・・・ル、ルナです・・・・」
「ルナか・・・いい名前だね!!よろしくねルナ!!」
そういって、ショウはあたしの髪をクシャッってした
初めての人の体温は、温かくて・・・・うれしかった
その時、彼も、私も知らなかった
罪人とは、口をきいてはいけない、という掟を
それから数日して
「ねえ」
「?」
「君は、こんなところにいて、幸せなのかい?
君が思っているより、もっと空は、世界は広いんだよ?」
ショウが言ってることは、あの時分かんなかった
「だからさ、今夜一緒に、逃げよう!こんなとこじゃつまんない
もっと広い、世界に行こうよ!!」
その時、未来が見れたら、変わっていたのかなって
今でも、後悔してる。辞めればよかったなって
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