完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~
*65*
53話
「あ、キャプテン!大丈夫ですか?」
サクラか・・・俺はさっきコーヒー飲んで
「いきなり倒れたから、びっくりしたんですよ?!」
あれ?「もう、いきなり倒れたら心配するでしょ?!バカロー!!」
こいつは?誰なんだ?
「とにかく、今日は休んでくださいね?」
何ぜこんなに、思い出せない記憶があるのだろうと、考えていた
どうにも覚えてない。何度も何度も思い出そうとするけど
思い出せない。かすかにあるように思える顔
「私は―−よろしくね」
いったい、誰なんだ?結局考えていてその晩は一睡もしなかった
それを知れば、お前は笑うだろうな。
すごく自分にとって大切な人のはずなのに、誰だかわからない
でも、なぜだかもう会えないような気がする
考えていたらいつの間にか朝になっていた。
朝食をとりに食堂へ向かった。
その時も、ずっとその人のことを考えていた
もしかしたら、誰か知ってるかもと聞いたが、口をそろえて
あんな奴はほっといた方がいいと言う
「あれ、今日は早起きだね!」そんな言葉が聞こえて気がして
後ろを振り返ったが誰もいない。
部屋に戻り医学書を開くものの、何かを試しているようで
結局、ベットの上で変な感情ばかりが募って、一人描いていた
記憶のある時まで巻き戻ればいいのになぁ
何日たっても、答えは出ない。当然思い出せるわけでもないわけで
炎天下に澄んだ甲板で、その人は笑って何かを言った
PR