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作者: もも (総ページ数: 206ページ)
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*164*
―学校―
〜サトミサイド〜
サ「いやぁっ。今回は、転校生多かったねー」
カ「ねぇー。もぅ、カオルン〜ほんっと、幸せ!」
サ「・・・」
そう…今年は転校生が多い。あ、ちなみにカオルンとはまた一緒。3年間一緒は心強いね。
「桃乃ちゃんは、どこから来たの?」
「結構お肌のお手入れしてる?モデルさんみたいにすっべすべ!」
「ねえねえ、その目って、からコンとか?その模様、きれいだね〜」
「前の学校ではモテた?すっごいかわいいし、イケてるから、モテたでしょ!」
・・・えー。まず人気を集めているのは、輝石桃乃ちゃん。
全体的にかわいくて、目の模様が不思議な子。
で。一番不思議なのが…
桃「あっ、サトミちゃん!サトミちゃんも、お話しよっ」
そう。これ。なんか、クラスで(学校で)一番地味なはずのあたしに、頻繁に声をかけてくれること。
だけど…
「何よ、あいつ。桃乃ちゃんに好かれてるからって、いい気になってんじゃないわよ」
「てゆーか。あいつ…えっと、里見サトミ?って、山下先輩とケノ君、とっかえひっかえしてたんでしょ?」
「その2人だけじゃないわよ。ゲンパチ先輩と、かの有名なソウスケさんまで…って言ううわさがあるわよ」
「イケメン外国人も、でしょ?」
「あーそうそう」
「シノ君と、他校の陸上でトップにいるイケメンさんを、こき使ってるんだってー」
「うっわー。さいって―」
そう。これが…これが嫌なのよ!
なんか我が家の情報漏れまくってるし!
しかも勘違いしまくってるし!
うわーさいてーーーー。
カ「うぅー。何よぉあの子!サトミちゃんの1番の親友は、あたしなのにぃ」
…カオルンまで、ライバル心燃やしてるし。
でも、あたしは、桃乃ちゃんには悪いけど、あたしの1番はカオルンだと思う。
今は。