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南総里見八犬伝 その後 【完結しました!!】
作者: もも  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*12*

―稲村城―
義成公「うーん…」

八犬士たちが城を出た後、義成公は、頭を悩ませていた。それは、こんな風に。

義成公「八犬士たちには、国の中心となるように何か大きな仕事をさせたい。だが、旅に出させないとその話は呑めないという。旅に出ていくだけなのならば、姫たちと結婚させても意味がない。だがぁ、ほかの姫はともかく、浜路は、信乃がいいという。どちらの意見もわからないことはないが、両方の意見を聞いてしまったのならば、全くの意味がなくなる。うむ…何とも…難しい選択肢だ」

こんな具合だ。確かに、とても難しい選択肢。八犬士たちを国の中心としたい義成公にとっては、姫と八犬士を結びつけたって、何の意味もないのだ。


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