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南総里見八犬伝 その後 【完結しました!!】
作者: もも  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*20*

―2年後―
信乃「んーーーっ!いい朝だ。な。浜路」

浜路「ええっ(^^♪」

信乃「さあ。行ってくる。今日から一か月、また、待っててくれ」

浜路「もちろん。たくさん経験して、色々学んできてくださいな」

信乃「ああ。行ってくる」


あれからすぐ。信乃がやる、といい、二年たった今も、幸せに、楽しく。そして、仲良く、やっている。

これは、これよりさらにさらに後のこと。八犬士たちの体から、ぼたんの花の形のあざが、薄れて消えた。同時に、たまの文字まで消えてしまった。そうして犬士たちは、北、東、南、西に四天王の神像を作り、八つの玉を、目としてはめた。北へは、毛野と道節が。東へは、信乃と新兵衛が。南へは、大角と子分吾が。西へは、壮介と現八が。そして、その神像を、安房の北、東、南、西の、四方に埋めた。いつまでもこの国の人々が幸せに暮らせるように、という願いを込めて。

そのまたずっとずっと、ずーっと後のこと。八犬士は、城を出て、山の家に移り住み、仙人になった。毎日しゃべって楽しく暮らし、そして―






いなくなってしまった。そう、語り継がれている。

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