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南総里見八犬伝 その後 【完結しました!!】
作者: もも (総ページ数: 23ページ)
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作者: もも (総ページ数: 23ページ)
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*2*
八犬士は、城を出た。
道節「なあなあ。これから、どうすんだ?」
信乃「うーん。義成公様からは、『我の家来が、お前らを呼び出すときに、あちらこちら探し回らなくていいよう、なるべく城からとても遠くなどまでいかないように』と、きつく言われたからな…」
毛野「なるべく近くにしようとすると、旅という旅ができないし…」
大角「だからといって、遠くに行くと、言われたこととしていることが違うでござるしな…」
子文吾「だけどさ、どこまでってぇのが分かってねえと、第一ダメだろ。そこが分かんないんじゃぁ、だめだ」
壮介「また戻って聞きに行くのは、なんだかなぁ」
新兵衛「だよなぁ。こんな時に、伏姫様が来てくれたら、助かるなぁ」
現八「ならば、このまま進めば、目印があり、わかるから、自分の助けは大丈夫だろう。というお考えなのではないか?」
毛野「そうか。確かにな。それならわかる。よし。行ってみよう」
「おうよ!」
他の八犬士も、声を合わせて行った。
その時、現八は、
(ああ。またよく考えずに言ってしまった…。外れていたら、どうしようか…。外れてないことを願うだけだが…。)
と、今更ながらも、悔やんでいた。
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