完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

南総里見八犬伝 その後 【完結しました!!】
作者: もも  (総ページ数: 23ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~

*2*

八犬士は、城を出た。

道節「なあなあ。これから、どうすんだ?」

信乃「うーん。義成公様からは、『我の家来が、お前らを呼び出すときに、あちらこちら探し回らなくていいよう、なるべく城からとても遠くなどまでいかないように』と、きつく言われたからな…」

毛野「なるべく近くにしようとすると、旅という旅ができないし…」

大角「だからといって、遠くに行くと、言われたこととしていることが違うでござるしな…」

子文吾「だけどさ、どこまでってぇのが分かってねえと、第一ダメだろ。そこが分かんないんじゃぁ、だめだ」

壮介「また戻って聞きに行くのは、なんだかなぁ」

新兵衛「だよなぁ。こんな時に、伏姫様が来てくれたら、助かるなぁ」

現八「ならば、このまま進めば、目印があり、わかるから、自分の助けは大丈夫だろう。というお考えなのではないか?」

毛野「そうか。確かにな。それならわかる。よし。行ってみよう」

「おうよ!」

他の八犬士も、声を合わせて行った。
その時、現八は、

(ああ。またよく考えずに言ってしまった…。外れていたら、どうしようか…。外れてないことを願うだけだが…。)

と、今更ながらも、悔やんでいた。


1 < 2 > 3