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*7*
「カオル!大丈夫だったかしら?ずっと心配してたのよ」
彼女は白川ミズホ(しらかわみずほ)。
白い髪の白い制服の少女。ひたすら白を愛しているらしい。
ここの学校・・・、私立エトスチリア学園は、その名の通り、私立エトスチリア学園と私立エトスチリア女学院が同じ敷地内に設立されている。
ちなみにわたしは一般の私立エトスチリア学園の方。
緑のネクタイに緑のチェックのスカート。人間界で言えば、公立。
一方、私立エトスチリア女学院はまぁ裕福な家庭がいく、言わばお嬢様学校。
彼女も水無月さんも女学院の生徒なのだ。
女学院は黒を基準としたセーラーに似た制服なのだが、彼女は何故か・・・白い制服を身に着けている。
・・・白川ってわからないな・・・。
「赤城さんも良かったわ。大丈夫なのね。ミズホ、お母さん探してくるわ」
「あっ、ねぇミズホ。
白川さんいたよーーーさっき外に行ったけど」
「仕事?よね」
「そうだね。警察の制服着てたし」
ミズホちゃんはありがとうと言った。
ーーーえ?
白川・・・?
さっきの女性・・・白川・・・ミルカさん・・・てこと?
ってことは?
ミズホちゃんのーーーお母さん!?
「そうだよ。さっきの人、ミズホのお母さん。ははっ、凄いよね。世に知れ渡る初のアデス警察特務部隊の女令官(じょれいかん)なんて」
「すごいぃ・・・えぇ・・・」
唖然としてしまった、夕方。
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