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ハロウィン☆パーティ
作者: 彩都  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*2*

後は、先が星型の杖を持てば、ジャック・オー・ランタンの完成だ。
「お母さん、見て見てー!」
そう言って、母の所に駆け寄る少年、この少年こそがこの物語の主人公、五十嵐友(いがらしゆう)だ、友は今年の九月からアルビノ州に転校してきた日本人である。
因みにジャックの中身はカボチャプリンとなる。
母は、よく似合ってるよと言い、友は喜んだ。
今の時間は夕方四時半、友の友達とママ友が来るのは夜の七時を越えてからだと言う。
母は友にトリックオアトリート?と言い、周りの民家からお菓子を貰ってきたら?と提案する。
友は、うん!分かった!と言って、外に出た。
車に気を付けるのよー!と母は忠告して遠くから、分かったー!と聞こえたので安心した。
それから少し経ち、友の家にフランケン・シュタインの仮装をした男の子が来る。
トリックオアトリート?と本場の英語さながらの流暢な言い方をされて、玄関に置いておいた、母特製のクッキーを手渡す。
男の子はこれまた流暢にサンキューと言い、母に手を振った。
母も手を振る。
そして母は厨房へ向かい、カボチャプリンを作った。
プリンの素とカラメルはもう完成しているので、後は型に入れ、冷やすだけだった。

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