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樹海のエアガール【完結Thank you!】
作者: シロマルJr. (総ページ数: 4ページ)
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*紹介文/目次*
初めまして、シロマルJr.であります!
今回のこの小説が、僕の初投稿の作品になりますっ!完全に趣味でやっているので、正直言って文章力は皆無に等しいです。なので、皆様なるべく温かい目で見て頂けると幸いです・・・。
<登場人物>
未空マナミ( ミソラ マナミ)
樹海高校一年生の、本作主人公。深緑色の長袖ワンピースと、木の形の髪飾りが特徴。極度のメンドくさがり屋で、厄介事を何よりも嫌う。学校では決して目立つことの無い、まさに空気の様な存在である事を理想としている。キャラクター作りが趣味。
ソラマナ(そらまな)
マナミの前に突然現れたソラマメ。性格は、マナミと正反対で、とにかく積極的で好奇心旺盛、おまけに生意気。何のために、何をしに彼女の前に現れたのかは一切不明。マナミが作成したツイッターのアイコンキャラによく似ている。
星茂流(ホシ シゲル)
マナミのクラスメートでとなりの席。茶髪で髪を立てている。とにかく陽気でお調子者。いつも冗談を言って、クラスの笑いを誘っているが、最近では何かに酷く怯えているらしい。
久遠綾(クドウ アヤ)
マナミ達の中学時代のクラスメート。155センチ程の小柄で山吹色のショートヘアが特徴的。当時は、誰にでも明るく活発に振る舞い、クラスを通り越して学校の人気者だったが、1年前に、事故で亡くなっている。
吉丸澪也(ヨシマル レイヤ)
マナミのクラスメートで学級委員。イケメンで、クラスメートからの信頼も厚い優等生。マナミはその爽やかな表情に、何か裏があるように感じているが・・・。普段はメガネを掛けている。
早乙女凛花(サオトメ リンカ)
マナミのクラスメート。副学級委員で正義感が強い。藍色の髪とポニーテールが特徴的。特技は空手で、その実力は全国レベル。中学の時の大会で優勝した事もあるというが、何故か空手部に所属していない。マナミの唯一の友達の一人。
亮,健人,正志(リョウ,ケント,マサシ)
三人とも一年A組。澪也と特に仲の良い三人組。澪也の裏の顔を知っている。
未空勇樹(ミソラ ユウキ)
マナミの弟。樹海中学二年生。控えめな性格で、自分の意見を上手に表現できない。最近、誰にも伝えずに一人でどこかへ出かけることが多いらしい。霊感が強い。
目次
プロローグ メンドくさい事 >>01
1. 「空気」とは? >>02
2. 行方不明 >>03
3. 疑惑 >>08
4. いつもの広場に >>11
5. 動揺 >>12
6. 中学時代 >>16
7. 三度目のニュース >>17
8. どうしてこんなこと >>18
9. 級友の逆襲 >>25
10.綾と勇樹 >>26
11.私の話 >>27
12.樹海 >>28
13.夢か現実か >>29
エピローグ1.いつもと変わらぬ日常 >>32
エピローグ2.「未来」>>35
コメント返し >>05,>>07,>>10, >>15,>>21, >>24, >>31,>>34
茶番タイム、番外編らしきもの >>13, >>22
時間のある時に頑張って投稿したいと思います。そのため、少し話が空いてしまうかもしれませんので、その辺はご了承した上でお願いします。お楽しみに〜!
*1*
•プロローグ 〜メンドくさい事〜
メンドくさい。
そう思う事は、人間誰しも必ず一度はあるはず。それはつまり、仕事、学校、家庭、日常生活などで起こる一つの感情だと思う。
私はそんな感情が大嫌いなのだ。
何故かって?それは、そのメンドくさい事が自分に関わって欲しくないからに決まってんじゃん。だって目立ちたくないし。
私がリビングでぼんやりしていると突然、テレビから軽快な音楽が流れ出し、それとほぼ同時に、若い女性キャスターの声が聞こえてきた。どうやらニュース番組が始まったらしい。
「こんばんは。時刻は午後10時になりました。ニュースをお伝え致します。」
ーー10時?もうそんな時間かぁ。
女性キャスターは続けて言った。
「本日未明、東京都新宿近くのとある広場で、4,5人の男性が広場の隅で、一人の男性に暴行を加えていたと通報がありました。目撃した女性によると・・・」
私は、そのニュースを右から左へと聞き流していた。新宿はここから近いが、私が狙われる確率は極めて低い。だから私には関係ない。
「嫌だわ。ここの広場ってうちの近所じゃない。」
「最近何かと物騒だから、気を付けないとな。」
ママとパパがそんなことを言う。二人とも大げさだなあ。どうせ自分が狙われる事はないんだから大丈夫だって。むしろあったら困るし。
「じゃあ、私は寝るから。おやすみー。」
二人は私に軽く「おやすみ。」と一言。私は自分の部屋に向かった。
話を戻すが、どんなに注意していても、メンドくさい事は無くならない。メンドいメンドい言っていても、この世から嫌な事が無くなるわけじゃない。むしろ増える一方だ。
人生なんて、アテにしない方が良い。
そんなことを考えた時、窓の外で何か小さいものがカサっと動いた気がした。が、気のせいだろうと信じて、私はすぐにベッドに入った。