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*2*
屋敷の居間へと戻ると
テーブルクロスの上には花瓶に花が添えられており
豪華な昼食スープやソテーがすでに用意されていた
どうやらメイドさん達が用意してくれていたらしい
「お嬢様どうぞ此方の席に」
「ありがとう」
席に座ると隣に執事が来てシャンパンにワインが注がれた
「ごゆっくり、お嬢様」
「ありがとう、ナイト」
優しいし良く気が利く執事である
お嬢様は密かに執事に恋していた
でもこれは執事には秘密にしている
お嬢様はナイフとフォークを使って
ソテーを少しずつ切って食した
その味はまろやかでいてとっても美味しかった
それもその筈
料理人は三ツ星レストランのシェフ
美味しい料理をいつも提供してくれる
「お味の方はどうですか?お嬢様」
「うん、とっても美味しいわ」
「それは良かったです。」
執事がにっこり笑顔で言ってくれるものだから
思わず此方も笑顔で返した
ワインを飲んで
料理を食べ終わると
メイドさんが来てお皿を提げてくれた
「ありがとうとっても美味しかったわ」
「それは良かったですお嬢様」
メイドさんはにこっと私に微笑むと
お皿や食器やワイングラスを片付けていた
執事はと言うとテーブルクロスを取り
新しいテーブルクロスに変えてくれた
メイドさんや執事の息はぴったりで鮮やかに作業は終わった
私はハンカチで口を拭き
そのハンカチも片付けてもらった
「ありがとう。いつもお世話になってるわ。」
「「いえいえ、お嬢様の為ならどうって事はないです」」
メイドさんと執事は息ぴったりで二人揃ってそう言っていた
私は昼食を終えると
お客様が来るのを思い出していた
つづく
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