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*3*
私が通う私立夜桜学園は今日も平凡な1日が始まります。
「生徒の皆さん至急、第二体育館へ集合して下さい。」
校内放送が流れ私のクラス3年A組の教室も騒がしくなった。親友の桜井 夏海。通称ナっちゃんが私の手を引き体育館へ移動した。
「うわぁ、すっごい混雑状態・・・。」
体育館につながる渡り廊下は物凄い人だかりだ・・・。何か緊急事態でも起きたのか・・・?それとも強盗かなんかが入って来たのか・・・?すべてがいきなり過ぎて訳が分らなくて頭がショートしそうだ・・・。
「はーい!静かにー!」
可愛いらしい国語科の先生、佐藤 琴先生が整列するように声をかけた。
「相変わらず可愛いですよ!琴先生!」
男子たちが目をキラキラと潤わせながらナンパしている。こんなのは日常茶飯事。琴先生ファンクラブが密かに出来ているとの噂もある。
それに・・・。彼氏彼女を作る人も多くなってきた。ナナちゃんもその一人。進学クラスの超優等生、池上 爽と付き合っている。
「羨ましいな・・・。リア充か・・・。」
「えっ?!小夜って好きな人居ないの?」
ついうっかり余計なことを喋ってしまった・・・。
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