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＊紹介文／目次＊


俺の両親は幼い頃殺人鬼の手によって殺された
なんて事ない日常のまま過ぎてゆく
筈だったがそれは突然の悲劇だった

数年後
今でも嘘としか思えない両親の死
その日から寝ても覚めてもそれは現実の事で
悪夢だと思った
変わりに俺を女手一つで育ててくれた
姉も両親の死に悲しんでいた

「神様なんてやっぱり居ないじゃない私たちのお母さんとお父さんを返して…」

二人で絶対その殺人鬼を見つけ出し捕らえると誓った
今でも両親がまた笑って帰って来てくれるんじゃないかと期待を抱いてしまう
そんな筈はないのに

＊1＊



コンコン

ガチャ

「ただいま…」

「シド！！ちょっと来て！」

「は？なにいきなり」

「いいから来て！！」

「オイッ…！ちょっと…」

ガチャッ

「ニュースを観て！」

「ニュース？」

[ニュースを続けます]

[今日街でまた、行方不明者が出ました]

[行方が分からなくなったのは6歳の男の子]

「また子供か…」

「そうなのよ！」

[ヘンリー・ジョイス君です！]

[相次いで子供が居なくなるこの事件、警察の方では誘拐の疑いが

深まっています。]

「どう思う？この事件について」

「…そうだな」

「誘拐だとすると犯人は相当な子供好きだな」

「そうね…あっそうだ！」

「シドーーーー！！あんたにシュークリーム買って来てあげたわよー♪
好きでしょうーー？！」

「唐突すぎ…」

かさっ

リチャードグウォンス…

「こっちの仕事早く片付けねえとな…」

「シドーー！コーヒーと紅茶どっちが良い？！」

「…コーヒー」

「ＯＫ！！」

リチャードグウォンス早く探して捕まえねえとな…




「僕のモノ」

「僕のモノ♪」

「また一つ増えた僕のモノ」

ピエロの悪夢はまだまだつづくのであった…