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*6*
「おぉ、帰ってきたか。涼!」
「父さん...!」
階段の上から見下ろしている体つきのしっかりとした大柄の男性。
この人が父の池上 蓮(いけがみ れん)。
「ただいま。今日は仕事ないのか?」
「あぁ!雫の誕生日だしな!」
父はご機嫌だ。
「お父さ~ん!お鍋が届かないから取って!」
一階から雫の声が聞こえた。
「じゃ、また後でゆっくり話そうな」
久しぶりの実家は何も変わっていなかった。
そう『何も』...
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