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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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episode2「パイラタウン」パート5



 メガヤンマがソニックブームを飛ばして来た。
「エーフィ、スピードスターだ!」
「フィーっ!」
 エーフィがスピードスターを飛ばしてソニックブームに当ててこれを消し去った。そしてブラッキーがシャドーボールを連射した。
「甘いわ、かぜおこしよ!」
「メガギゴ!!!」
 大きな羽根を羽ばたかせてかぜおこしを放って来た。巨体なだけあってその風圧は大きくヌーンとムンも視界を遮られてしまい、立つのがやっとの状態になるほどだった。エーフィもブラッキーも思うように動けなくなってしっまう。そこへ風に吹き飛ばされたシャドーボールが返って来た。
「あ、危ない!」
「エーフィ、ひかりのかべだ!」
 エーフィはひかりのかべを張ってこれを何とかガードした。
「守るのが手一杯かしら、メガヤンマ、お前の強さを見せてやりなさい!」
「ギゴゴゴゴゴゴ・・・・!」
 羽根を高速で羽ばたかせると、羽根の廻りを熱気が覆い始めた。
「メガギゴーーーーーっ!!!」
 鳴き声と同時にねっぷうが飛んで来た。エーフィとブラッキーは熱のダメージを受けて苦しみ出す。
「あのポケモン、熱気を溜めてあんな技を・・・!」
 ムンがメガヤンマの強さに愕然とする。羽根を再び羽ばたかせると今度は冷たい風の冷気を溜めて、ふぶきを飛ばして来た。
「エーフィ、ブラッキー!」
 ふぶきの威力の前にエーフィとブラッキーは氷漬けになってしまった。
「ヌーンさん、これを!」
「ああ!」
 ムンからこおりなおしを二つもらい、エーフィとブラッキーのこおり状態を治したのだった。しかしメガヤンマはねっぷうを飛ばしてくる。
「ひかりのかべだ!」
 エーフィは再びひかりのかべを張ったが、ねっぷうの威力の前に壁は粉々に砕けてしまう。エーフィとブラッキーはダメージを受けてしまう。
「ふふふ、聞いてるみたいね、とどめよ!」
 羽根を羽ばたかせてむしのさざめきを放って来た。エーフィとブラッキーは効果抜群のダメージを受けてしまい、力尽きてしまった。
「そんな・・・!」
「エーフィ、ブラッキー、済まない・・・!」
 倒れた二匹をボールに戻した。
「頼む、僕は勝ちたいんだ、力を貸してくれ!」
 次のボールを投げてムウマとマクノシタを出して挑んだ。
「あらあら、随分と弱い奴を出してきたじゃない。すぐに楽にしてあげるわ」
 シャドーの戦闘員がメガヤンマに指示を出してきた。戦闘に出る二体、ムンがガッツポーズを取ると、ムウマとマクノシタはしっかりと頷いた。
 メガヤンマが素早く動いて接近してくる。マクノシタはがんせきふうじを飛ばしたがメガヤンマはギザギザに動いてかわしてしまった。ギリギリまで迫って来た時、
「マクーーーっ!」
 マクノシタはほのおのパンチを打ち込んだ。ほのおタイプの攻撃を食らい、メガヤンマは吹っ飛ばされた。だが、遠距離のソニックブームを飛ばしてくる。
「ムマーっ!」
 ムウマがまもるをしてマクノシタからこれを守った。シャドーボールを飛ばすとマクノシタがジャンプしてこれに乗った。メガヤンマがソニックブームを飛ばしてこれを消そうとする。
「飛ぶんだ!」
 ヌーンの指示でマクノシタはすんでの所でジャンプ、そして全体重をかけてメガヤンマを地面に落とした。
「やった!いいわよ!」
「掴め!」
 尻尾を掴むと豪快にジャイアントスイングをして振り回し、手を放して投げ飛ばした。
「ムウマ、シャドーボールの中に入るんだ!」
 ヌーンの指示でムウマはボールを作るとその中に入って移動し、球体の状態でメガヤンマに左右に動いてたいあたり攻撃をして、メガヤンマを地面に押さえ込んだ。
「いわなだれだ!」
 マクノシタがいわなだれをする。ムウマは素早く動いて放れて、メガヤンマは岩の下敷きになった。
「よし!」
「勝ったーーーっ!すごいわ貴方達!」
 ムンがマクノシタとムウマを抱きしめて二匹にキスをする。これで勝った、と思った直後、突然、岩の山が崩れてメガヤンマが出て来た。そして今までよりも凶悪なオーラを身にまといもがき苦しむように暴れだした。
「な、何よこれ・・・?!」
「ま、まずいぞ、逃げろ!」
 シャドーの戦闘員達が逃げ出していった。そしてメガヤンマはねっぷうを飛ばしてくる。
「まずい!」
「きゃああああ!」
 危うし、と思われた時、
「うん?」
「あ、あれ?」
 何も起こっていないことに気付き、二人が目の前を出ると、そこには光のバリヤーを張って守る、神秘的なポケモンがいたのだ。緑の妖精のようなそのポケモンはヌーンとムンを守ると手から光を発して、メガヤンマの邪悪なオーラを浄化していった。
 光に包まれ、元のヤンヤンマの姿に戻る。
「ヌーンさん、今よ!」
「ああ、スナッチボールだ!」
 ヌーンはボールを投げてヤンヤンマをスナッチした。それを見届けるようにそのポケモンは静かにその場を去っていった・・・。


続く・・・。

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