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*2*
トド松「…」ガラッ
おそ松「おう!おかえり、トド松!」
カラ松「グッドタイミングだ、ブラザー!ちょうどご飯が」
チョロ松「ほら、早く座れよ。冷めちゃうから」
カラ松「えっ…」
トド松「うん…」チラッ
十四松「…」
十四松兄さんはいつもと違って凄く静かだ。僕と同じで、少し目が腫れている。…泣いたのかな。
兄さん達はいつも通り、接してくる。知ってか知らずか…。
5人「いただきまーす」
十四松「…」モグモグ
おそ松「わっ、うめー!やっぱ、ハンバーグは最高だな!」
カラ松「ふっ…確かに。なんだか美味しいものを食べると、歌いたくなるな…食後はカラ松のミニライブをしよ」
チョロ松「うまいなー、ほんと!」
カラ松「え…」
一松「ねえ…食べないの?」
トド松「!あ、あはは、食べる食べる!なんかボーッとしてたのかな」
十四松「…」モグモグ
おそ松「いや、しかし今日は大損だった!今日、パチンコ運最悪!」
一松「あ…約束通り、お金返して」
おそ松「えっ、ちょ、一松〜!今の話、聞いてたよね?」
一松「事情なんて関係ないよ、返して。帰ったらすぐ返すって言ったよね?」
おそ松「一松!『お兄ちゃん』に対して失礼だぞ!」
十四松「っ…」モグモグ
チョロ松「おい、そんな時だけ、長男の特権使うとかないだろー」
カラ松「まあまあ、ブラザー、安心するんだ。ふっ…今夜はカラ松ミニライブがあるから」
一松「まあいいや…」ヒュイッ
おそ松「え、ちょ、お前ふざけんなよ!それはないだろーー!!ハンバーグ丸ごと一個奪うとか!」
一松「金返さないんだから、それくらい当然だ」
おそ松「いいか、一松。俺からハンバーグを奪うというのは、お前から猫を奪うようなもんだ」
一松「モグモグ…え?なんか言った?」
おそ松「おいー!食べたのかよ!」
チョロ松「まあ、ハンバーグくらい、いいじゃん」
おそ松「よくねえよ!くそー!」
カラ松「まあまあブラザー、カラ松ソングを歌ってやるから落ち着」
十四松「…ごちそうさま」スタスタ
トド松「…僕も、ごちそうさま」スタスタ
兄4人「あ…」
僕らの部屋に行くと、十四松兄さんがいた。野球ボールを投げている。
僕を見ると一瞬、動きが止まったが、すぐにまた投げ始めた。
僕は少し距離をとって、スマホを見ることにした。