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名探偵コナン 謎の本の中へ
作者: 破壊神  (総ページ数: 11ページ)
関連タグ: MYST 江戸川コナン 服部平次 リール(ハムスター ゲーム創作 2次創作 
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10~

*5*

 彼等はライブラリーを出ると、真ん中の庭を突き抜け、ログハウスの巨木の前に来た。
「ホントにデカいな~」
「な。すごいやろ?」
と言う平次にコナンは疑問を持った。
「でも、妙にデカすぎねえか?これ」
「つまり、何かがあるっちゅう事だけは確かやの~」
と、平次が木を障ると、明らかに人工的な物を感じた。
「とにかく、金庫を開けてみようぜ」
「せやな」
「俺も気になってるいるのだがな」
と言った。
「なんや、お前も気になっとたんかいな」
「ま、まあな」
「ほな行くで」
と、部屋に入ると、平次はさっきの数字を入れて、金庫を開けると、マッチ箱が入っていた。
「マッチ箱?」
「多分これじゃねえか? 火をつける所もあるし」
とコナンが言うと、
「せやな」
と、平次は火を点け、ハンドルを回して、開けてみた。

数分程回していると、

「ガコン!ガコン!」
と、地面を揺らすような揺れを感じた。
「おわ!な、な、なんや!?」
「木の方からだ!」
コナンと平次が外に出ると、あの巨木が上がって来るのが見えた。そして、一瞬開けた部分が見えたが、あっという間に過ぎて行ってしまった。
「よし! 服部、さっきのハンドルを逆に回してくれ」
「よっしゃ!」
と、平次はすぐさまハンドルを逆に回して、火を消すと、
「シーズン! シーズン!」
という奇妙な音共に降りて来た。
「来たぞ。服部!」
すると、平次は合流し、無事に乗る事にできた。

そして、地下に着くと、そこには、切られたような木があり、その上に本が置かれていた。
「こいつか」
と、コナンが本を開くと、そこには、別の場所が映っていた。

彼等はコクリと頷きあい、映像に触れた。

すると、本当にその世界に入る事が出来た。

しかし、本の中はジメジメしていて、更に小雨が降っていた。
「あ~傘いったかいな~これ」
「まあ、この程度なら、大丈夫だろ?」
「まあ、頭ふきゃすむ話やしな」
と、2人はキョロキョロと辺りを見回すと、本当に何もかも木製で出来ており、金属の部分は何かを通すためのパイプだけだった。
「で、これからどうするんや? 工藤」
「んなもん。決まってだろ?」
と、笑顔でコナンがそう言うと、平次も同じ事を考えていたらしく、にやりとした。

2人が歩く中、コナンは背が低い為か、パイプの切り替えが妙に目立って見えた。

そして、風車小屋に辿りつくと、少し頭を振って、水気を落とした。
「こっからあの水を流すみたいやな」
「こいつだな」
と、コナンはすぐさまハンドルを回し、水を流し始めた。
「よし、後は、行き先にこの水を送ってやるだけだな」
「さて、何所へ行くんや?」
「上だよ。まずはこの世界の事をよく知らないとな」
「せやな。ほないこか」

と、2人は走って下におり、どちらに流すかを考えていると、近くにエレベーターらしき物を見つけた。
「これか……若干古びた感じはあるけど、2人なら十分だな」
「ここやな。まずは」
と、平次とコナンは水を送ると、エレベーターの扉を開けて乗り込み、扉を閉めてレバーを倒すと、
「ガチャン、ガッチャン! ガッチャン!」
と、エレベータにしては奇妙な音共に、上に着くと、外に出て、まずはアチコチ探索をして見た。

だが、その時代に何が有ったかまだは分からなかったが、明らかに人の手が入った様な建物が有った。
「相当古い時代だな」
「ああ。なんかの都合でここを離れてしもたんやろうな。橋かて全然傷んでないし、建物は若干傷んどるけど、人の手でやられたもんとちゃう見たいやし」
「とにかく、まずは、この上に行ける様にしねえとな」
「え?なんで分かるんや」
「あれだよ」
と、彼が指さす先には、もう一つのエレベーターがあったが、扉が閉まっている。
「なるほど、あのドアを開けて水を……って……おい工藤?工藤?」
「服部! 有ったぜ!」
「あん? 有ったて何がや?」
「これだよ!」
と、コナンがレバーを倒すと、扉が開いた。
「ああ。こういう仕掛けが有ったんか」
「そう言う事。んじゃあ水を流そうぜ」
「なんか今回は、あんま謎解きって感じがせえへんな~」
「そう言うなって。案外こんなシンプルなのも、たまに良いんじゃないか?殺人事件とかよりは」
「ハハハハそらまあそうやな」
と平次は苦笑しながら、螺旋階段を下りて、コナンが扉をジャンプして開けようとするが、もう数センチなのにとどかず、平次が開けた。

そして、あっさりと水の向きを2階に回し、エレベーターで3階に行くと、建物が3つしかなかった。しかも分岐している。
「なあ工藤。お前どっち行く?」
「う~ん……」
「……ほな、ジャンケンで決めよか」
「え?」
「勝った方が左負けたら右ちゅうのでどうや?」
この提案に、コナンは乗った。
「ああ良いぜ」
「いくで。最初はグー。ジャンケンホイ」
その結果平次が勝ち、コナンが負けた。
「ハア~」
「よっしゃ~! ほな、そっち頼むで~」
「へいへい」
と、コナンは左の方を調べに行った。

木の道を歩いて行くと、何やら大きな建物があり、門らしき物は開きっぱなしになっていた。

そして、奥に見えるのは、古い小屋だった。
「あそこか……わ!」
と、平次は、隠し通路の扉を触ってしまい、その部屋に入ってしまうと、不気味な映像が流れて消えた。
「な、なんや? この部屋!」
と、彼は一目散で、その部屋を出た。そして、奥の部屋に行くと、施錠された様な後があり、入ってみると、これまたそっけない部屋で、ある意味拍子抜けした。

「なんかそっけないな~。ん? あこれか青いページちゅうんは。ん? なんやこの装置みたいなんわ。と、平次が押すと、さっきの映像が現れた。
「どうやら大元はここやったんか。こっちは?」
と、彼がボタンを押すと、
「押したボタンが間違っていなければいいが、お前は面白い物を持っているな~」
と、シーラスの声がした。、

一方コナンの方は、シーラスの部屋だったらしく、したの建物に比べて、ものすごくゴージャスな感じだった。
「妙だな~他と比べて、どうしてここだけ、こんなにゴージャスなんだ?
「とにかく、探索開始だ」
と、ハムスターが言うと、コナンは有る事に気付いた。

このハムスターの名前をまだ聞いていなかったのだ。
「なあ、お前、なんか名前とかあるんか?」
「リールだ」
「リールって、釣り使うあれか?」
と、コナンが言ったその時、
ピシャ~ンと雷がコナンの頭上に落ちた。
「……ケホ」
「これからは口の利き方に、注意だな」
と満足そうにいうリールはベッドの引き出しを起用に空けると、そこには、破れた紙が有った。
「ん? おいお前」
「イテテテテ! お前じゃなくて俺は江戸川コナン。探偵だ。コナンで良いよ」
「そうか。ではコナン。これをどう見る?」
「ん?敗れた紙やけど……これ、明らかに人為的に破られてる。と言う事は、どこかにもう1枚あるはずだ」
「持っておいた方が良いと思うか」
と言うと、リールも賛成した。
「ああ。俺もそう思う。ンじゃあ、そろそろ出よか。ここに青いページがなかったという事は、恐らく服部のとこにあるはずだ」
「だな」
と、彼はその部屋を後にすると、エレベータの前で、平次が退屈そうに待っていた。
「あ、収穫はあったのか?」
「ああ。敗れた紙らしきもんが有った」
「しかも。どういうわけか、破り捨てたような感じで見つかっている。君はこれをどう見る?」
「そうだな~明らかに人の手で破られたって感じだな」
「とりあえず、それは、まず、ここを出てからにしよか」

そして、1階に降りた2人は、出口につながっている一番奥のエレベーターまで、まずはやや腐食した道を作り、パイプを伸ばして、そのエレベーターに乗って上がると、やはり、そこに本が置かれていた。
「これで帰るってワケだな」
「みたいやな」
「この紙の事も気になるし」
「ま、それはあっちに戻ってからやな」
と、2人は映像に触ると、ライブラリーに戻った。

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