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*6*
ライブラリーに帰って来た2人は、青い本にページをかざすと、ページは無事に入ったらしく、さっきより、見やすくなっていた。
「青いページをありがとう……でも、まだいる……後2つだ……その2つが揃った時……どうして……こうなったか……そして、そのほかにも色々と話そう」
と言って、映像は終わった。
「さて、次はどこ行く?」
「そうだな~ここから近いのは、あの港の船だな」
「よっしゃ。んじゃまずはこれやな」
と、平次は慣れた手つきで、船に赤い線が合わさった時、手を離した。
そして、2人は上に着くと、そこで見つけたのは、3つの年号だった。
「なんだ? これ」
「う~ん・・・事件と日にち・・・か」
「何かわかるかもしれないな。ここで入ってない建物に入ってみるか?」
と、リールの提案には、2人は賛成し、とりあえず、まずは、入った事のない部屋に入る事にいた。
それは、ライブラリーの隣にある部屋で、まるで歯医者を連想させるような椅子があるが、明らかにコナンでは無理だった。
「ほな、ちょっと調べてみるわな」
「チェ……」
「そないスネなや工藤」
「どうせ俺は子供ですよ~だ。フン!」
と、コナンがそっぽを向くと、平次が、
「あったで工藤。その数字の意味で使うとこや」
「え?これか?ああ。あ、後スマンけど、そこの電気消してくれへんか?」
「おう」
と、コナンが電気を消すと、見事なまでのプラネタリウムになった。
「なるほど。ここってプラネタリュームになってたのだか」
と、言っていると、平次は、ボタンを次々と変えて、星座を記録していく。
そして、それが終わると、椅子から離れた。
「出来たで工藤」」
「何かわかりそうか?」
「ただ、これはチートばかりややこしいみたいや、星座はなんとかかいたんやけど、それが何座か分からへんねや」
「確かに。こんな星座見たい事ないな」
「ライブラリーの本棚、ちょっと調べてみいひんか?」
「そうだな」
と、2人は、本を調べようとしたのだが、どれもこれも焼けていて、無事だったのは全部で5冊と、半焼けの本だけだった。
「なんだこの本棚。殆ど焼けちまってる」
「とりあえず、手分けして捜してみるとか」
と、平次が言うと、コナンとリールも本を調べていると、コナンの方が、その答えを見つけた。
「有った。多分これだ。え~とこれからすると、これだな。で、次は……」
と、コナンが星座を見つつ本と照らし合わせていくと、3つの数字の意味と星座を理解した。
「なるほど。そう言う事か!」
「なんか分かったんか?」
「ああ。ただ、これをどこで使うかなんだけど……」
と言っていると、絵を見て、平次がある事を思い出した。
そう言えば、この島を探索している時、偶然絵が書いてある柱を見つけたのを。
「もしかして、これって」
と、平次が庭に走ると、三つの星座の絵どおりにボタンらしき絵を押してみると、
「ズズズズゴゴゴゴゴ!!!」
と、凄まじい音がして、コナンが思わず桟橋を見ると、船が浮上し、それと同じように、池の真ん中に有った船も浮上していた。
「こらまたごっつい仕掛けやの~」
「まさか、池の船と本当の船が重なっていたとはな~」
「ほな、行くで! 次の世界に」
と、2人は走り出し、船の船尾にある扉を開けると、椅子の上に本が有った。
開いてみると、そこは若干雨が降っていたが、見えない事はなかった。
「アッチャー雨降ってるぜ」
「そらシャ~ナイやろって。ほな行くで」
「お、おい待てって」
とコナンも後を追った。
そして、2人がストーンシップに着くと、其処は不思議な世界で、船が岩で二つに割れているような感じだった。
「なんか不思議なとこだな」
「とりあえず、暗なる前に、謎解いてまお」
「そうだな。んじゃあまずどこから行くんだ?」
「そうやな~……ていうてもどこもかしこも沈んどるし」
と、平次が若干困っていると、コナンが、
「だったら、抜けばいいじゃんか。水がいっぱいって事は、それを抜く何かもあるって事だろ?」
と言うと、平次は若干タジっとなった。
「う……そ、そうやな~(さっきのお返しか?工藤)」
と、心の声で言いつつ平次は細い道のりを歩き、傘を差した、変な物があり、真ん中の装置を動かしてみると、
「カポカポカポ」
という水が抜けるような音が聞こえた。
「どこが抜けたんや?」
と、平次が戻って来ると、岩の中の水が抜け、進める様になっていた。
「おっしゃ!早速行くで。工藤はドッチ行く?」
「んじゃあ、俺は奥からだな。手前は頼む」
「ほなな~」
そして、2人は暗い中を、進んで行くと、わずかな光が見えた。
「あ、これか」
と、コナンがボタンを押すと、上に開いた。
そして、入ってみると、ちょっと汚いベッドの上に、青いページを見つけた。
「これだな。他に特に重要な物はと、コナンがアチコチ見て回ると、たくさん引き出しのある物を見つけた。
「ん?なんか入ってんのかな?」
と、コナンが引き出しを開けていくと、チャネルウッドで見つけた紙の片割れを見つけたのだ。
「こ、これは! やっぱりこれは、ある人からのメッセージだとしたら、あの2人は……とにかく、戻って服部に連絡しねえと」
そして、事情を聞いた平次とコナンはそれぞれの紙を合わせると、鍵が見えて来た。
だが、そこへたどり着くまでは、しばらくアクナーに従うしかなかった。
「ほな、次何所する?」
「あ、今度は俺が行くよ」
「あの細さなら、子供でも渡れるだろ?」
「まあ、そうやな。ほな頼むは」
と、平次が言うと、コナンは、スイスイ歩き、今度は別の場所にするとさっきと同じ音がして、ある小屋に入ると、そこの水が抜けていた。
しかも、鍵が鎖でつながれている。つまり、ここに何かの箱が来るという事だ。
コナンは早速螺旋階段を下りて行くと、案の定、木の箱を見つけ、左側に何かの線を抜く、小さなバルブを見つけた。
「なるほど、これで沈んでたんだな」
と言い、水が出来ると、彼は栓を閉めた。
「なんかあったか?工藤」
「ああ。一つだけだけどな」
「ほな次は俺がどっか押してくるわ」
「頼む。あ、滑りやすいから気を付けろよ~」
「分かっとるって」
と、彼も同じようにボタンを押すと、真ん中のボタンをおして、シーラスとアクナーの部屋に通じる水が抜けた。
そして、コナンの推理通り、浮上しており、鍵が合って開けてみると、中にもう一つのカギが有った。
「これは……あそこか~」
「なあ、服部。悪いけど、この鍵で、そこを開けてくれねえか?」
「おお。かまへんで」
と、平次がカギを開けると、鍵は水の中に落ちてしまったが、鍵を開けた先に有ったのは、小さな手動発電機が有った。
「これだ」
「ん?これって電気を点ける奴やな……あ、もしかして、これ使こたら」
「ああ。あの二人の部屋に繋がる何かがあるはずだ」
「ほな回してみるで」
と、平次はハンドルを回し、満タンになるまで回すと、皆はシーラスとアクナーの部屋へ通じる所まで電気が点いていた。
「やっぱり。思った通りだ」
「ほな、今度は片っぽずつ行こか」
「そうだな。今度の仕掛けは、1つずつだったりするかもしれねえし」
と、階段を下って行くとコナンが壁に、赤くて四角いボタンを見つけた。
「なんだ?」
と、それを押してみると、上にスライドした。
「なんだ?これ」
と、コナンは余裕で入れたが、平次は若干きつそうにしながらも、なんとか入れた。
そして、その先に有ったのは、大きく丸い、コンパスがあり、矢印で上にはその下にNと書かれていた。
「なんだ? これ」
「適当に押すのは流石に怖いか。で、どうするんや?」
「方角に関係ありそうな物を見つけるしかねえな……あ! そうだ。もしかして!」
と、コナンは何かを思い出したように、突然駆け出し、慌てて平次も後を追う。
コナンは部屋を出ると、上に上がる坂を上がっていくと、双眼鏡らしき物が有った。
しかもどういうわけか、双眼鏡にメモリたついている。
「……これは!! ……なるほど。あれはそういう意味だったのか。となると、あのボタンも恐らく同じはず」
「ハア、ハア、ハア。なんや工藤こんなとこまで走りよってからに」
「解けたんだよ。あのコンパスの意味が」
「ハア?」
そして、コナンはさっきの場所に戻ると、コナンはコンパスのあるボタンを押すと、明るさが増した。
「これは……」
「さ、次行くぜ」
「え? 次て、これでええんとちゃうんか?」
「言っただろ?同じ場所からじゃ無理だって。つまり、シーラスさんとは別でアクナーさん側から押さないと意味がないんだよ」
「そうなんか。ほな、もう一つは俺が押すわ」
と、平次はそう言って外に出ると、さっきと同じボタンを押してもう一つtの電気が点いたのを確認した。
「ああ、そう言う事か。よっしゃ。俺、もっかい発電着まわしてくるさかい、工藤はもう一つ押してない方のボタン押しといてくれ」
「おお。そっちも気をつけろよ」
「おう!」
そして、平次は発電機のハンドルを回してマックスにし、コナンは今まで押していなかったボタンを押した。
それは、船尾の有る部屋のボタンだった。
平次と合流し、扉を開けると、明るい電気が部屋を照らしていた。
そして、泳いでいる動物達も見えた。
「へ~ええとここやんな。ここ」
「そうだな。あ、そうだ。電気が消える前に、ライブラリーへ戻るぞ」
「せやな」
と、2人が階段を下り切ると、そこに有ったのは、机だったが、上には何もない。
「あれ?何にもねえぞ?」
「ああ。多分これは……こういうこっちゃ」
彼は得意げにテーブルに触ると、帰りの本が出て来た」
「よく気付いたな」
「まあな。ほな戻ろか」
「ああ」
こうして、コナンと平次は無事、3枚目の青いページを手に入れ、ライブラリーに戻った。
はたして次は、どんな冒険が待っているのだろうか?