完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

名探偵コナン 謎の接続書 RIVEN
作者: 破壊神  (総ページ数: 9ページ)
関連タグ: MYSTの続編 アトラス ゲーン キャサリン ゲーム 混合作品 2次創作 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

*5*

 第4の島に着いたコナンと、平次とリールは早速上に上がってみると、
其処は何もない一本道だが、有る所だけが変わっていた。

なんとそれは、壁に巨大な剣が突き刺さった様になっていたのだ。

そして、道なりに進んで行くと、何か変な模様の岩があちこちに有った。
「なんなんや?これ」
「ああ。確かに変な形してるけどこれって……ん?もしかして、2階あから見ろって事か?
「何をや?」
「ほら、よく見てみろよ、上にこちらを見下ろせる場所が有るだろ?もしかしたら、上から見れば、何かわかるって寸法なんじゃないかなって思ってよ」
「なるほど。一利あるな。おっしゃいってみようで」
と、彼等は走るが、途中で行き止まりになっていると、リールがボタンに気付いた。
「ん?そのボタンはなんだ?」
「え? あ、ホントだ。こんなとこに」
と、コナンが押すと、いきなり床が上がりは始める。これはエレベーターだったのだ。

そして、2階に着くと、彼等はすぐさま前に走り出すと、まさにそれは、この世界の地図を現していたのだ。
「やっぱり。こうい事か」
と、彼が言うと、平次がボタンに気付いた。
「なんや?このボタン」
と、平次が押してみたのは、一番最初に来た島だった。
すると、水がウネウネとうねり、何かの形になっていく
「あ、これもしかして……工藤。お前確かなんかパネルの写真撮ったやんな」
「あ、ああ」
「ちょっと見してみ」
と、平次が見てみると、やはり、それは、最初に訪れた島だった。
「なるほどそういう事か。て事は……」
と、コナンが走っていくと、後ろの建物に入れる様になっているのだが、小さなコナンではちょっと視にくかった」
「ひょっとしてこれ」
「ああ。あのドームの位置……!」
この時、コナンが有る事に気付いた。さっきのカラーポールと穴の開いた変な物。あれは要するに、ドームの位置に合わせるのではと考えたのだ。
「そうか。このボタンは、ドームの位置。後は、そのドームの位置にいれるポール。つまり、ここで最後の謎を解けって事だ。
それに気付いた平次も、コナンと協力し、ドームの有る位置とそれを確認し合う。
と、コナンはココにもドームが有る事に気付いたが、その開閉装置は壊れており、一応止めは出来るが、マークが分からず、自分で直接見に行って、確認した。
そして、ドームを開いた。

そして、全ての謎を解き終えると、後は、これで有っているかどうかの確認だけだが、今はまず、この島の反対側に何が、有るのかを確かめる事だけだ。

2人はトラムまで戻り、反対側に出た。

そして、用心深く扉を開けてみると、そこには、メープルの様な色をして、何かがあり、その側には、レバーと鎖が有った。
2人が近づくと、ようやくその意味が分かった。
「そう言う事か。ほな早速……」
「待てよ服部、俺にもやらそろよ」
「あ、アハハ。すまんな~コナン君」
と言いながら、コナンはレバーを前に倒してから、戻してみた。

すると、やはり鎖が沈みだし、下から何かが上がって来た。
「出てくるで~」
と、平次が言うと、それはエレベーターだった。
「エレベーター……あ、そうかこの世界の水って障害物を避ける様にできてるんだったな」
「そう言うこっちゃや。ほな、下に降りんぞ」
「ああ」
と、平次がボタンを押すと、エレベーターは沈むが、何やら人工物の中に入っていく。

そして止まると、外側の扉が上にスライドして開き、エレベーターの入り口が開いた。

2人は、さっきの謎が解けた物を見ながら、残りのドームの形を確認していた。

後、止めてないのは、第2の島だけだった。
「んで?どうやって第2の島に帰るんだ?」
「う~ん」
と、言っていると、リールがまた警戒態勢に入る。
「どないした?リール」
「気を付けろ。誰かいるぞ」
「え?」
と、そ~っと進んで行くと。確かに誰かおり、その人物は、わきの道へ入って行くのを見て、慌てて2人は後を追うが、時すでに遅く、トラムに乗って行ってしまった。
「あ~くそ~逃げられた~!」
「だけど、何してたんだ?こんな所で」
「あ、そういやそうやな。なにしとったんやろ?」
「とにかく、調べてみようぜ」
「ああ」
と、2人が行ってみると、そこは巨大な水槽の様だった。
「でけえ!」
「これ、水槽か?なんも居れへんみたいやけど」
「とにかく、階段を上ってみよう」
と、コナンが走り出し、平次も後に続いた。その階段はかなり高く、流石のコナンもばてた。
「ハア、ハア、ハア。たく、なんて長いんだよこの階段は……」
「ほら、摑まり」
「ワリィな……」
と、コナンを抱いた平次は、彼を椅子に座らせた。
「ハア、ハア、ハア」
「大丈夫か?工藤」
「な、なんとか……」
「あ、なんだ?このボタン」
と、コナンがボタンを押すと、なんと水槽が一望できるようになった。が、魚らしきものは何もいない。
しかもこの椅子には、レバーらしき物が付いている。

彼はまず、右の方を下ろしてみた。

すると、そこには、今までのドームのマークが付いていた。
「おい服部!これってまさか」
と言うと、彼も覗き込む。
「ああ。見たいやな。一周ずつ回していこか」
「ああ」
そして、2人はさっき分かったドームのマークにいろを合わせるが、一か所だけ壊れており、それは後々考えるという事で合意し、作業を続けていると、あるマークの所で、水槽の電気が赤く光った。
すると、
「グオオオン」
と、クジラの様な音を出す生き物が現れた。
「これだ! え~っと確か……有った。これはクジラだ。これで全部揃った。
「ほな、これで、あの玉の謎が全部解けたっちゅう事か」
「ああ。それと、第2の島のドームの色が赤だけど、マークがハッキリしねえけど、まずは行ってみてからだな。

そして、全てが終わると、今度は反対側を下ろしてみると、それは、第2の島の村の湖面を映していた。
「なんだ?これ」
「村人を見張っとるんとちゃうか?」
「いや、それなら別の所にするはずだけ……ああ!!」
「こ、これって……」
コナンと平次がびっくりしたのも納得できる。なんと、村の入り口の洞窟と、水面が合わせって、魚型になっていたのだ。
「これで全部揃った。後は、これをどこで使うかだけだな」
「ほな、こっちのはなんや?」
「と、平次が勝手に押すと、そこには女性がいた」
「女……あ、もしかして!」
と平次が言うとコナンが言う。
「間違いねえ。キャサリンさんだ!あいつ等はここから彼女を見張ってたんだ。
「とにかく、急いでここを出て、2番目の島に行かんと」
「ああ。まだ謎だらけなのはあの島だけだからな」
と、2人はトラムの呼び出しボタンを押し、しばらくすると、それが来て、さっきと同じように、平次が先に行き、コナンが後から来た。
トラムの外をざっと見てみると、前に有る木製のエレベーターしかつか会えない。しかもかなり年季が入っているせいか、レバーが真っ黒で、ここから2階までの後がくっきりと付いていた。
「かなり年季入っとるな~」
「ああ。でも、別に壊れてるわけでもなさそうだし、良いんじゃねえか?」
「まあ、それもそうやな」
そして、トラムの呼び出しボタンとレバーが有った。
「ん?なんだ?このレバー」
と、コナンが倒してみると、
「ガガガガガ」
という音と共に、階段が現れた。
「ここで降りるか?」
「いや、降りるんは後や。まずは、この上に行ってみんとな」
平次はそう言うと、レバーをもう一つ上げると、左にずれて、更に上昇した。
そして、到着すると、其処には鉄でできた道が有り、その先には、ドームが有った。
「ほな、行こか」
と、平次が言うと、コナンも元気いっぱいに飛びだした。
やはり、探偵のサガというより、コナンは完全にワクワクした子供の様にも見えたが、平次はそんなコナンを見ると、こっちの方が自然かと思えたが、あえてそこは黙っておいた。

ドームのすぐ左の道に、ドームを停止させる機械が有り、平次は慎重に見て、それを押してから、その絵をコナンに渡した。
「流石に紙がいっぱいになってきたな~」
「なあリール。これをまとめられる奴あれへんか?」
「ああ、こういう奴か?」
と彼が呼び出したのは、確かに一般に売られているファイルだ。

どこで覚えたのか、聞いて見たくなるが、あえて黙っておいた。

今やるべき事に集中しなければならない。

アトラスが外から、ここにペンを入れて、必死に世界を支えているのだから。
そして、ついでにリールは2人に肩掛け鞄を出してあげた。

しかも丁度いいサイズで、2人が並んでも邪魔にならない奴だ。
「ほれ、リール種やで」
「今はそれより、やる事が有るだろ?」
と言いつつしっかりと食べている彼に、突っ込みたくなったが、流石に今はやめておいた。

こんな所で騒ぎを起こせば、何が起こるか分からないからだ。

そして、道なりに進んでいると、監視塔からこっちを見た監視員達は、なにもせずに逃げ出した。
「なんで逃げるんや?」
「もしかして、もうゲーンがいないの知ってるんじゃないか?」
「この世界にか?」
「ああ。だからあの怯えようで、大体の見当はしていたんだけどな。ま、その方が俺等にとってはやりやすいだろ」
「まあそうやな」
さて、次は……ってなんや? あれ」
平次の見つめる先に有ったのは、何やら茶色か黒か分からないが、それに、薄黄色の線が入った円頂系の建物だった。
「なんか変な形してっけど。何なんだ?これ」
「開けてみるで」
と、平次が開けると、そこには、何かの骨で作った椅子と、左右にレバーが付いており、流石にこの椅子では、2人一緒には乗る事が出来ない。
「工藤。悪いんやけど、そこで待っててくれへんか? あいにくやけど、この椅子、2人座るんわ無理や」
「分かった。そっちも気を付けろ」
「分かっとる」
と、平次が椅子のレバーを引くと、椅子が回転しながら上昇し、丁度処刑台の真上に出た。
「これは……」
と、彼はもう一つのレバーを押すと、フタが閉まった。
「なるほど。処刑の時にもこの手を使ことったちゅうわけか」

そして、彼は下に戻ると、その事をコナンに説明し、早速、魚の口から外へ出て、急いで桟橋に向かった。

潜水車で処刑台に行くと、其処には、三角形の割っかが有った。つまり、これを使って、処刑人を下ろし、それを上から見た奴が、床を開けていたという事になるのだ。

まずはコナンがそのわっかを引こうとするが、なかなか届かず、仕方なく、平次が引いてやると、足輪が降りて来たので、コナンはそれに乗り、上に行くと、今度は平次が上がって来た。
が、ここで1つ問題が生じた。

それは、床の長さだ。

それがかなり細く下手をすると、落ちてしまいそうな程だった。
「だ、大丈夫や……下見ない下見ない」
と、平次は呪文を唱えながら、なんとか渡りきった。

そして、コナンが牢の中を覗くと、そこには男性らしき人影が見えた。
「あ、お兄さん。大丈夫?」
と、声をかけるが、返事がない。恐らく言葉が通じないと思ったのだか、あまり突っ込まないでいると、平次が気付き、一番右端に有るレバーを回すと、
「ガガガガガ」
と、古い鉄がこする様な音を立てて開いた。
「よし、これで……あれ?いなくなってる」
「どないした?工藤」
「俺、ずっとここに立ってたんだ。それなのに、さっきの男がいなくなってたんだ。
「そんなアホな!」
と、平次とコナンがアチコチ見て回っていると、リールが有る事に気付いた。
「排水溝の中を見て見ろ」
「排水溝の中?」
と、平次が見てみると、何かの割っかみたいな物が見えた。
「これってまさか!?」
と、彼が思いっきり引っ張ると、
「ズズズズズ」
と、岩と石がこすれるような音が聞こえて、奥に道が現れた。
「こういう事かいな」
「確かに俺も、あの時ここにいたけど、考え事してて気づかなかった」
「とにかくや、この奥に何かあるっちゅう事は分かった。後はその何が有るっちゅうか調べんとな」

と、皆は走りだし、一番先まで走っていくと、水が音がした。
「ん?水の音?」
「あ、服部見ろ!」
これは、すぐ近くが海かいな。けど、ここでなにせいて……」
と、平次がなやんでいると、コナンが有る物に気付いた。それは、木の棒に取り付けられた灯りを見つけた。
そして、振り向くと、もう一つ灯りが見え、それでコナンは気づいた。
「そう言う事か。服部。分かったぜ。これはまずは、ここまで来させて、帰って行くと、全部の電球が見えるって事だ」
「あ、なるほど!」
と、彼等はそれをやり、ついに一番最初の所まで、灯りをつけた。
「後は、もう一度ここをもう一度通って」
「何か有るかを見つける!」
「だな」
そして、歩いて行くと、途中にとっての様な物が付いた、岩を見つけた。
「これか。せーの!」
と、平次が力を入れて、その扉のノブを引くと、もう一つの道が現れた。

そして、彼等が行く先には既に灯りが付いており、そのまま進むと、広い場所に出た。

「なんや?ここ」
と、平次がアチコチ見て回っていると、コナンはとっさにある紙を取り出した。それは、第2の島で見つけた、音が鳴り不思議な数字が書かれた玉。
「そうか!解ったぞ!あのボールの意味が!」
と、コナンは今まで見つけた通りの順番に、岩を触っていき、最後の5番目の岩を触ると、目の前の水が、壁の溝に流れていき、それが空になると、フタが開いて、接続書が現れた。

それは、ゲーンが作った物ではない、キャサリンオリジナルの時代の物だ。
「この先に、あの部族が……」
「ああ……ほな、行くで」
と、皆は飛び込んだ。

その先に待つ有る物に気付かずに……

4 < 5 > 6