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*3*
1話 転校生
夏休みが明けて1週間が経ったが、どうにも体がダルい。
「「行ってきまーす」」
俺には玄関から出るのにも一苦労だと言うのに、こいつーー桐野夕姫はハイテンションだ。
「ん?どしたの?のぞみん、まさか夜遅くまでナニしてたのかなぁ~?」
始まった。夕姫は人の事を心配できる良いやつなのだが、平気で朝からセンシティブワードを発してしまうド変態なのだ。
「はぁ...。朝からド下ネタを言えるお前の思考と神経に俺は脱帽しているよ。
...あっ」
なんと言う事だろう、たった今、この生粋の天然と変態を兼ね備えたハイブリッドを黙らせる方法を思い付いた。
「ねぇねぇ、私と良いことシよ?」
すんごい、頭溶けそう...。というかそういうことじゃなくて。と頭を切り替え、俺は彼女の肩を掴む。焦った様子を見せるが、お構い無しに耳元で囁いた。
「そんなにしたいなら、俺だけのもになれ(?)...なーんてな、本気にした?少しはこれでこりてくr...あのーなにその構えはごめんって許しtブベラッ!!!???」
朝の住宅街に鈍い音が響き渡った。
まだまだ1話は続きます。
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