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帰ってきた!彩月達の時空クソゲー日和
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 11ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 クソゲー ゲーム実況シリーズ リアルワールド 
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10~

*9*

【7作目】
「喰いしん坊!目指せ食の覇者」


たくっちスノー「音牟は?」

ルイージ「とりあえず湿布貼っておいたけど……」

彩月「…………」

彩月「どうしよ」


彩月「もし起きたら2人に出てってもらうように言われるかも」


『2人に〜』
露骨な完結までの誘導。


たくっちスノー「出てってもらうっつーか………」

ルイージ「僕達も普通に忙しいし、君に無理矢理連れてこられたんだけど………」

彩月「スーパーヒーローの兄はともかく弟はやることないんだし基本留守番で家事とか以外暇じゃな…」


マリオ「なんだァ?テメェ……」▽兄貴、キレた!

たくっちスノー「オイオイオイやめとけよマリオは最近映画パワー宿ってるから」

『映画パワー』
ムービー版の弟大好きお兄ちゃんなマリオいいですよね
ルイージもお兄ちゃん大好きだったね……なんだこの兄弟、メイドウィン小説からしたらパラレルなのに濃いぞ……


たくっちスノー「俺もあちこちの世界飛んで、名前変えてもっと知り合いを増やす必要があるんだよ、クロムキャバリアにダークセイヴァー、キマイラフューチャーにヒーローズアースと、危機が常に迫ってる所も数々ある」

彩月「なら、たまにはりりすた革命団に顔くらい見せたらいいのに」

たくっちスノー「それは……その……」


ルイージ「あ!あ!このゲームいいんじゃない!」

……

彩月「『喰いしん坊!目指せ食の覇者』」

たくっちスノー「あー、あのマンガ別世界だとゲームになってたのか」


『喰いしん坊!』
グルメ漫画の大御所、土山しげる先生によるフードファイター漫画。
ある一件から正統派フードファイターの王者に出会った主人公が邪道派と戦いながら頂点をめざし、やがて王者を超えるしげる先生の中で1番人気の作品。

彩月「オリジナル主人公を操作して、フードファイターを目指すゲームみたいだよ」

ルイージ「あ、キャラメイク式なんだ」

たくっちスノー「説明書によると見た目の他に食べる戦法や作戦、好きな食べ物まで決められるらしいな」

たくっちスノー「これは……キャラゲー=クソゲーの流れか?」

『キャラゲー=クソゲー』
全てがそうという訳では無いがキャラゲーとか版権系はハズレもそれなりにある。
中身が薄かったりファミコン時代は色々アレだったり。

彩月「まあよく出来てる方なんだけどね………ジャンルはRPGなんだけど」

ルイージ「アクションじゃないんだ…」

たくっちスノー「まあいいや、いつも通り拘ってキャラメイクをしよう………お、ハンター錠二じゃん」

『ハンター錠二』
前述の正統派フードファイター覇者で、原作主人公がフードファイターを始めたきっかけでありラスボス。
得意技は箸を両手で持ち、両方持ち上げて冷ましながら交互に食べる『二丁食い』

実は『MM逃走中 フードファイター殺人事件』の大食いイベントに出てきたハンターというキャラは彼。

ルイージ「これってどんなストーリーなの?」

たくっちスノー「錠二がいるってことは主人公はプロ大食い競技組織、TFF(丹下フードファイター)の新人になったわけだな」

たくっちスノー「悪役としてもう一つの組織、OKFF(大阪食い倒れフードファイター)ってのがいて、こいつらの嫌〜な戦い方にも負けずに大物になろうぜ!みたいな感じだな」

彩月「本家主人公はどうしたの?」


たくっちスノー「漫画の主人公はワケあってフリーだ、どっちにも属してないからゲームで出るとしてもわりとイレギュラーな形になるだろ」

ルイージ「こ、こういう時全ての設定を持ってる人がいるのが便利だね……」

彩月「だから私、マリオさんとやってた時は版権系は避けてたんだよね、エアプ晒したらこういうのヤバイし」

『全ての決定を持っている』
なお、夜神月の件とかショウ・タッカーの時とかで大事な設定を都合悪く忘れるガバガバ設定でもある。

たくっちスノー「で、RPGとは聞いたが相手が料理で、食べることを戦闘に見立ててるのね」

たくっちスノー「原作の要素一切無視してフードファイターボコり始めたらどうしようかと思った」

ルイージ「そんな野球漫画なのに野球しないみたいなことある?」

『野球漫画なのに野球しないゲーム』
あるんだな、それが……

たくっちスノー「HP0から始まるなんて珍しいなと思ったが、攻撃=食事ってわけだから入る量を表してるのか」

ルイージ「あー、特技のテクニックっていうのもそういうことなんだ、そう考えるとフードファイターって案外RPG向いてる?」

たくっちスノー「こうして見ると原作再現が高くてファン向けには嬉しいゲームに見えるが……」

彩月「さっき言ってたOKFFとは戦わないの?」

たくっちスノー「まだレベルが低い、相手は曲がりなりにもプロだ、この幅広いスキルツリーを広げて強くならないと勝負にもならん………」

ルイージ「たくっちスノーがガチでRPGやってる………」

彩月「この人にネタ感覚でゲームやらせちゃいかんかったかもしれない……」


たくっちスノー「今の所クソゲー要素がないんだが」

彩月「このゲーム、深刻なバグが多くてね………」

ルイージ「なんか初めて正統派なクソゲー要素見た気がする」

たくっちスノー「正統派なクソゲー要素って全然いいことじゃないんだけどな!で、どんなバグよ」

彩月「このゲームさ、大食いだから『おかわり』が大事だよね?」

たくっちスノー「ああ、食い残すと強制敗北の試合もあるらしいから、HP(胃袋)の具合によって引き際を弁えないといけないんだよな」

彩月「運が悪いと、1度おかわりを連発すると拒否出来ずに何皿も次々と料理が終わらず出てくる、通称『わんこそバグ』があるんだ」

ルイージ「やり方によっては負け確定しちゃうってこと?嫌だなあ」

たくっちスノー「運だろ?1回2回なら仕方ないし、おかわりが止まらなくてもそれで勝てばいいから」

ルイージ「でも序盤はキツそうだなぁ……」

彩月「それだけじゃないよ……」

たくっちスノー「あ!?」

たくっちスノー「さっき増えてきたはずのカツ丼が生えてきた!?」

彩月「料理(敵)を倒してもバグで復活することがある『ごはんリサイクルバグ』」

ルイージ「おかわりしてもしなくてもご飯が増えるの!?」

たくっちスノー「リアルの大食いの隠し技見てる気分になってきた」

『リアルの大食いの隠し技』
有〇ゼミとかの企画にあるよね、飯の中に仕込んである揚げ物とかいう鬼畜なやつ

たくっちスノー「一周まわって大食いのガチ勝負してるみたいでアリになってきた」

ルイージ「何がなんでもフォローする気だこの人」

彩月「いや………そこまではまあ私も許容範囲なんだけど」


彩月「何故か某屋の天ぷら蕎麦勝負の時だけバグで脈略もなく死亡することがある、通称『そばアレルギーバグ』が厄介でね」

彩月「別の蕎麦屋だとそれ発生しないから仕様じゃないね」

たくっちスノー「なんでこいつフードファイターやってんだろ」


たくっちスノー「しかもこの店は主人公のメインハウスだからしょっちゅう戦うぞ、バグの確率も結構高い………」


ルイージ「確かにこれはクソゲー扱いされるレベルのバグ率だよね……」

彩月「他にもお金がいつもより多く減ってたりとか、突然足が遅くなる時があったりとかもあるけど………」


たくっちスノー「しかも………何が最悪なのって、この原作だよな」

たくっちスノー「戦闘がバグで詰まるなら、バグが来ないことを祈って何回も戦えばいい、普通のRPGならまあそれでいいさ」


たくっちスノー「でもこれは『喰いしん坊!』敵はOKFFだ」

ルイージ「よくそれを相手役に上げるけど、何か問題が?」

たくっちスノー「問題しかねえよ!」


たくっちスノー「奴らとの戦いは大食い勝負……つまり、あいつらも技を持っている…だが!」



『おじや食いの松のテクニック発動!』

ルイージ「うっ!?」

たくっちスノー「オリキャラのおじや食いの松はなんでもご飯と液体を混ぜておじやみたいにぐちゃぐちゃに混ぜる……」


『BBQ喰いの佐田のテクニック発動!』

たくっちスノー「あいつは箸で食い物を串のように刺して一気に食べる………」



たくっちスノー「そう……奴らの十八番、邪道喰いだ!」

『邪道喰い』
邪道食いはよせーーっ!!
作中における用語、主にOKFFの選手が行う。
食べるためなら手段を選ばず、たとえグチャグチャにしてでも食べるような行為のこと。
序盤に出てくるお湯入のどんぶり皿にたこ焼きや肉まんの具を入れてすすりこむ『ドンブリ喰いの安』なんてまだ序の口で、全部ミキサーにかける奴、うどんを噛まずに飲み込んだりする奴もいる。
当然ながら作外問わず「食の冒涜」「汚い」と非難轟々な行い、良い子は絶対に真似しないように。


たくっちスノー「こいつらがご丁寧にカットイン付きでコレを行うから、綺麗なグラも相まって……」

ルイージ「なんというか………一つの勝負が生理的にキツい……」

彩月「向こうの世界だとこれ実際にやってる奴がいてテレビにも出たってのが信じられない………」

たくっちスノー「今の時代だったら絶対炎上してるよな………ああ畜生!邪道食いめ!」


彩月「……とか言ってるけどさ」


彩月「正統派らしい錠二やこの主人公は邪道じゃないの?」

たくっちスノー「え」


彩月「いや……だって二丁食いとは言うけど割り箸を両手2つも持って交互に食うって普通に行儀悪いし……」

彩月「おじさんが作ったオリ主のも既に完成したものを鉄板焼きで2度焼きしたり、5個まとめて食べたり……」

たくっちスノー「い、いや……本家主人公も味が分かる範囲ならまとめて食っても邪道食いじゃないって言ってたし……」

彩月「え?マジで?」

たくっちスノー「いや、これに関しては作中マジでそんな扱いだし……」

『ギリギリ邪道食い扱いされない主人公の食い方』
太巻きに霧吹きかけたりとか、おでんを細切れにしたりとか、ステーキを切ってご飯に乗せてタレかけて食ったりとか八角の匂いカレーで誤魔化したりとか

彩月「う……なんか気持ち悪くなってきた、違う意味で長時間やるのに向いてないゲームだコレ」

たくっちスノー「題材としては面白かったし独自システムもあるし、再現度は悪くない、悪くないのだが深刻なバグの数々に本来あまり気にならないはずの原作要素が混ざって、まさにラーメンとケーキを混ぜたかのような激薬、ゲーム界の邪道食いが出来てしまった……」


たくっちスノー「なんというか……マジで正統派なクソゲーだったな」

たくっちスノー「ちょっと二丁食いでラーメン食ってくる」

ルイージ「叩き出されるからやめなよ」



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