完結小説図書館
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編
*18*
んズザザザザ
たくっちスノー達は予め配備されていたスノーボードに乗って山を華麗に抜けていく
「くっそ!まさか逃走中でウィンタースポーツさせられるとは思わなかったよ!」
「だがこいつは面白いな!俺はただ走るだけでは逃走という気分にはならないのでな!」
「多分お前だけだよ、exe!」
「うおっ、無理こういうの無理」
「やぁ、別時空の神様」
たくっちスノーの後ろからスノーボードに張り付くKonakunと当たり前のようにボードを乗りこなす彩月が近くへと滑ってくる
「なんかごめんな開幕から」
「まさか下山する時ずっとコレ?」
「ここを足はいくらなんでも危険だろう」
「ったく、スノボ経験者なんて限られてるのに………」
「いって!!」
「ほら七花みたいに木にぶつける奴もいるから」
「普通の道は無いの普通の道は」
「まぁ山だしここ」
「………来たよ、ハンター達が見えてきた」
「もう追いかけてきやがったか!」
たくっちスノーが後ろを向くと………相当視力が良い人間にしか分からないが、確かにハンターはいた。
いつものスーツの上から防寒コートを羽織り、アンドロイドとは思えないほど綺麗な白い気体を口に漏らし、逃走者と同じようにスノーボードで迫っていく
無機質な見た目とサングラスも相まって、冬服スタイルを完璧に決め込んでいるだろう
一方特殊ハンターとして選ばれたこなゆきも、やはり地元、山育ちだけあって転ぶ心配が一切ないほど綺麗に走り抜けていき、僅か、ほんの僅かのみだがハンターより先に進んでいた
「いいか、ボードなら速さに変化はない!失敗はするなよ!ここで全員失敗したら笑えないから!!」
「じゃあ最初から山でやるなよ」
「お前がここでやりたいって言ったんだろ七花!」
「山全部を使えとは言ってねえって」
「ねぇこれ大丈夫?始まってそうそう不安なんだけど」
「まぁ、山だし岩も木もあるけど」
「やめてくれ彩月、メイドウィンをビビらせるのは」
たくっちスノーは体の中から刀を取り出し、exeも手を叩いて爪を伸ばす
「なら、今のうちに整備しとくか? 」
「ああ、これがあの人に知られてみろ!俺が親父の代わりに大目玉だ……なぁ、マイ・ゴッド?」
「ちっ、お前の方の命令は聞きたくないが仕方ない」
「「一刀両断!!」」
たくっちスノー達は刀を向け、目の前の木や岩を壊していく