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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編
*22*
「何がどうなっているんだ………?」
逃走者の中でこの状況を未だに理解できない物が1人いた、その名は草薙翔一。
彼はデーリッチやソウゴ、彩月のように時空を超える技術を持っていない
exeやリニュ前のように明確な意思があって参加した訳でもない
この業界では非常に珍しい、何も理解していない存在こそが彼なのだ
「俺はあの時、遊作に………くっ、寒い、こんな所に居る場合じゃない、今は情報を集めないと………」
草薙はポケットのライターで明かりをつけ、洞窟の広い部分を見渡すように照らすと………分厚いガラスの部屋に覆われた通信端末、ハッキングPCが置かれていた
「なんでこんなところにコンピューターが………そういえばさっきハッキングがどうとか言っていたな、ここから誰かにSOSを送れるか………?」
草薙はガラスの扉を開き、慣れた手つきでPCを操作する………
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『我が魔王、聞こえているかい』
「うん、姿は見えないけど分かるよウォズ」
『最低最悪の魔王』常磐ソウゴ。
何かと『時空』と縁がある仮面ライダーの中でも上位に君臨する者。
未来の家臣にして預言者ウォズによって時空監理局の存在と、彼らがオーマジオウの未来を尊重している事を知ったソウゴはゲイツを連れて時空を超えてきたのだ
「監理局がオーマジオウの未来を守ろうとするなんて……」
『彼らは世界がバランスよく動くように主導する組織、絶対的な支配者が存在している方が都合がいいのだよ』
「それなら、なおさらその組織を止めないといけない、ゲイツも向こうで頑張ってるし、俺も………!!」
(ズドォォォンッ!!)
ソウゴが歩いていると突如あちこちで何かがぶつかる音がする
洞窟の中だけあって、その振動は全領域へと響き渡る
「なんだ、今の!?」
「とえーい!!」
「グオオオオッ!!」
「うおっ!」
驚く間もなく、ソウゴの隣の壁が砕かれ凍空こなゆきが飛び出す………が、問題はそこではない、彼女に吹っ飛ばされた………『アナザーヒーロー』
「なんでアナザーライダーがここに!?」
『我が魔王、ここは私が』
「うん、お願いウォズ!」
いつもなら応戦するべきだがここは凍結中、ここでこなゆきに捕まってしまえば目的を果たせずに終わってしまう……ソウゴはウォズに託して洞窟を抜ける
【ウォズ!アクション!】
「………変身」
【投影!Future Time!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!!】