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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 8ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 MM○○中 戦闘中 逃走中 ゼンカイif編 猿展開注意
*6*
………今、ルール表記に一つおかしなものがあった。
「今、暴力が許されるって?」
「ああ、ただし怪我をしない範囲だ……盾を奪う、ボールを奪い取る、怪我をしない程度の攻撃……」
「ここまでは、特別に許可する!」
バラエティの暴力解禁。
この時代で、そんな事が決して許されるのだろうか、いや……今、許されているのだろう。
「あっ、リーダー……ちょっといいですか?」
「ああ、打ち合わせ通り頼む」
「えいっ!!」
たくっちスノーが指示を送ると、スレッタがバトルボールをたくっちスノーに向かって投げ飛ばす!玉に当たったたくっちスノーはちょっと仰け反るが、すぐに体勢を立て直す。
「おーすっげ、今本気で投げた?」
「は、はい!」
「ほう………ふふふ、凄いや、高月さんの作った新ハンドボール!99%衝撃をシャットアウトして、怪我しない!」
「それだけじゃありませんよ」
ズドン!!……リカルドが持っていたボールを、屋敷の中にあった壺に向かって投げ飛ばした、壺はちょっと揺れるだけであり………ボールは跳ね返ってリカルドの手に帰る。
「ボクがある程度力を解放して投げても、あんなに脆いツボがヒビすら入らない」
「と、こういうわけだ………そうした方が面白いだろ?」
今回のメンバーはえらく好戦的だ、選出によっては不満を漏らすものもいるかもしれないが………
「好きなやつをボコボコにするついでに金が手に入るんだ!!やるしかねぇよな!!」
「「「うおおおおおお!!」」」
この始末である。
金が手に入るついでに好きなやつをボコボコに出来るのだが……
「まあいいや、とりあえず制限時間は50分!好きなように戦って」
「おい待て、たくっちスノー」
「ここまでやっといて、まーーーーーたトジテンドに邪魔されるんじゃないだろうな?」
そう、毎度毎度毎度毎度トジテンドに邪魔をされてゲームが成立しないのがいつものクロノスゲーム。
というか毎日の逃走中。
そしてそれは戦闘中も例外では無い。
「ああ、そこら辺は大丈夫だよ……だって、戦隊は用意してある。」
カノコから以前聞いた件から、ゼンカイジャーだけでは心持たないと判断した、最近確認される『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』も信用出来ない。
なら……作ればいい、新しい戦隊を。
たくっちスノーはショーウィンドウに映る5人の戦隊の映像を見せた。
「これが、クロノス社が新しく作ったクロノスジャーに次ぐスーパー戦隊」
「『王様戦隊キングオージャー』だ。」