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作者： メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E （総ページ数： 44ページ）
関連タグ： メイドウィン小説SEASON2 逃走中 魔石商編 MM○○中
＊19＊
「………ジェ、様ー」
「アンジェさまー」
アンジェの背負ってきたリュックから声がして………偶然耳に入ったミシェルの肩が少し震えた
クロエ
「どうしたの？ミシェル」
ミシェル
「今、そのリュックから声が聞こえて………」
アンジェ
「あっ、やだいっけない！治すって言ってそのままだった！」
ベルント
「そういえばそうだった……ていうか、僕まだ【それ】に慣れないよ」
アンジェ
「この子も逃走中に参加してるんだから直しておかないと！」
アンジェはリュックを開けて………下を向けると………
手や、足がポロポロと零れ……
カーム
「うわああああああッ！！？」
たくっちスノー
「ば………バラバラ死体！？」
シャルロット
「い、生きてますぅ！ゾンビですけど！」
ミシェル
「うわあああああああ！！！！？」
ミシェルは座席から崩れ落ちて立ち上がれなくなり、虫のような体勢になる
………飛び出してきた顔部分と、目が合った瞬間のことだ
クロエ
「ど、どうしたのミシェル！？さっきより震えているの！！」
………
ミシェル
「………な、なんでお前がいるんだよ！！シャルロット！！」
シャルロット
「私の時間からして654日65時間ぶりの再開ですね、ミシェルぼっちゃま！」
アンジェ
「まさかシャルロットがミシェルの家のメイドだったとはねー」
ベルント
「こんな再会もあるんだ………片方死んでるけど」
シンシア
「あら、それはわたくしに対する当てつけ？」
シャルロット
「アンジェ様とある1件で出会って、それからはご一緒させてもらってます」
ミシェル
「最悪だ………」
ジョナサン
(………どうしようスピードワゴン、屍生人だけど倒した方がいいのかな)
スピードワゴン
(いや………俺たちが見たやつよりはちゃんとしてるし、今は様子を見ておきましょうや)
シャルロット
「ミシェルぼっちゃま、どうぞこちらに」
クロエ
「ミシェルは今、クロエと一緒なの」
シャルロット
「…………ぬ」
クロエ
「むっ」
シャルロット
(この方ミシェルぼっちゃまに随分と馴れ馴れしいですね………)
クロエ
(この人、ミシェルが怯えてるから多分悪い人なの………)
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ
二人の間にどこか稲妻が走り、そのあいだに挟まれたミシェルは胃を抑える
ミシェル
「…………辛い」
カーム
「なんというか、ドンマイ」
レオン
(ぺっ、リア充が………)