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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 44ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 逃走中 魔石商編 MM○○中
*26*
シンシア
「……………すうううう、はぁ」
ベルント
「どうしたのシンシア、幽霊なのに呼吸して」
シンシア
「あなたは相変わらず一言余計ね、感じない?アンジェの匂いよ」
アンジェ
「はい?」
ベルント
「すー………まぁ、確かにそんな風な感じはする」
アンジェ
「ちょっとなに急に」
たくっちスノー
「ん………?」
思わずたくっちスノーも一呼吸入れて周囲を確認する………妙だ、香水やアロマが入ってる訳でもないのにすっきりとした果実のような香りがした
たくっちスノー
「なんだこれ、誰か香るものでも持ってきてるか?」
ジョナサン
「いや、僕らは何も」
茂夫
「電車内にアロマなんて持ち込む人なんているわけないじゃないですか」
トール
「小林さんの匂いだったらいつでも持ち込みたいのですが」
たくっちスノー
「じゃあなんで………」
ネクスタ
「原因分かりました、外です、外からにおっているんです」
シンシア
「なんですって!?」ガラッ
アンジェ
「いやぁ!!窓開けないで!!」
メイドウィン
「………お!まもなく到着するぞ、市民が手を振って歓迎してる!」
ジャガー
「はあ?歓迎なんてそんなことあるわけ………」
ジャガーは黒影に肩車してもらい、窓から顔を出して地面を覗く
………見える、赤い何か、人間だ、男も女も似たような服をしている、なにかの民族だろうか、そう考えていたが
甘かった
ジャガー
「ぅゎ」
ジャガーは今にも吐きそうな顔で窓から離れて床に寝転がる
たくっちスノー
「どうした!?」
スバル
(………ああ)
アンジェ
「一体何が見えたの」
ベルント
「危ないよ!」
ミシェル
「ちょっ、落ちる落ちる」
スピードワゴン
「ああ~?」
Konakun
「なんやこの状況」
多数の逃走者が窓から顔を除き………何かが見えてくる
列車もどんどん下に降り始めて、それが何なのか分かるようになってくる………
そこに居たのは………アンジェと全く同じ格好をした………人間だ。
男も女も、おっさんもおばさんも子供も………同じ服、同じ髪、同じアイコン………
ベルント
「あああああああああ!!!!」
ミシェル
「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
Konakun
「嫌あああああああああああああああああああああああああ」
カーム
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」