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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 44ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 逃走中 魔石商編 MM○○中
*37*
アンジェが関わる新ルールの詳細はすぐに全逃走者達に知れ渡った
カーム
「これ、流石にやりすぎじゃねぇのか………アンジェってやつが可哀想になってきたな」
ジョナサン
「よってたかって女の子を追いかけ回すなんて、なんて人達だ!」
カナロ
「………フン」
わりと紳士的かつ女性に優しい面々がある程度揃った男性陣から非難轟々だが………
レオン
「ふーん、アンジェと判断して追いかけるし、アンジェさえ残っていれば1億ねぇ………」
レオン
「馬鹿だなあいつら、どうせアンジェを頑張って残さんと悪戦苦闘するんだろ?」
レオン
「俺には作戦がある」
レオン・エストマン、彼はアンジェのルールを見て不敵な笑みを浮かべながら、店の中へ入っていった………
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99:21
アンジェ
「はぁ、はぁ、はぁ…………」
ベルント
「ぜぇ…………」
アンジェとベルントは街角に隠れて人民をやりすごす、壁の影からは未だに奴らの声がひびき始める
「アンジェー!!」「君のその瞳を見せてくれー!!」「もっと、もっとアンジェをー!!」
シンシア
「くっ………あいつら………これがゲームじゃなかったら祟り殺してやりたいわ………」
ベルント
「大丈夫?アンジェ」
アンジェ
「なんとか………あー、もうなんでこんなことに………おっ」
アンジェはダンボールに隠れたウサギを見つけ、無我夢中で手を伸ばす、こんなものでも百鬼夜行の後からすれば常温剤だ、猫じゃらしを振るように指を動かす
アンジェ
「お〜、可愛い………天使………」
ウサギはアンジェに目もくれず前へ前へと飛んでいき………その先にはまた、別の者達が………アンジェの目がどんどん曇っていく
アンジェ
「…………ウソ」
ベルント
「人間ってマジでショック受けた時は何も思いつかなくなるんだね」
アンジェ
「逃げるわよぉぉおおおお!!!」
アンジェはベルントの手を引き再び走り出す
こんな光景が1年前の某仮面ヒーロー映画でも起こってた気がするが、そんなこと言っている場合ではない
アンジェ
「なんであたしだけ罰ゲームみたいになってるの!?」
ベルント
「隠れられる場所!どこか店の中に隠れてやり過ごそう!」
シンシア
「あっ、あれを!」
ちょうどアンジェ達が走ってる先に、アドバルーンが無数に放たれた大きな建物が見えた
アンジェ
「デパートよ!あそこなら隠れ場所が多いはずだわ!」