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MM逃走中 〜走れよアンジェ彼方まで~【完結】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 44ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 逃走中 魔石商編 MM○○中 
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10~ 20~ 30~ 40~

*39*

カーム
「なぁマール、レオン見てないか?」

マール
「見てない」

カーム
「そうか………あいつ、どこ行きやがったんだ………」

カームとマールはレオンを探していた………マールからすればどこに行ったかなんてどうでもいいのだが、カームからすればそうもいかない。
全く見知らぬ世界で迷子になっているのではないか、気になって仕方ないのだ

カーム
「………あの【独自能力】ってやつがあるから、肉体的には問題ねぇだろうが………」

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カームの独自能力【カメレオントリオの意地】
マール、レオンへのパッシブ能力
カームが逃走者として残っている限り、上記の2人の全ステータスを3上昇させる(パッシブ能力は10より上には上がらない)

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マール
「………カーム」

カーム
「どうしたマール」

マール
「レオン、このゲームのことよく知っている」

カーム
「らしいな、他のところで迷惑かけてなきゃいいけどよ………」

カーム
「あ、そうだ、一応ハンターってやつにも警戒しないとな、黒いスーツでグラサンの奴がそうだ」

カーム
「…………とは言うが、こんな街じゃ黒なんてすぐ見分けがつくか」




レオン
「あっ、お前ら!何してんだこんなところで!」

カーム
「レオン!?」

カームの目の前、商店街のように店が並ぶ一本道の隙間から荷物を抱えたレオンが飛び出してくる

カーム
「何してんだはこっちのセリフだ!どこいってたんだよ!」

レオン
「どこって、こんな所でするのは買い物に決まってるだろ?」

カーム
「買い物って………ここにお前が好むような品があったのか?」

レオン
「まーな、それはそうとさカーム、お前身長157cmぐらいある?」

カーム
「はあ!?てめぇ、俺をバカにしてんのか!?」

レオン
「キレんなよ、聞いてんだよ今、身長を」

カーム
「………な、なめんなよ、いくら俺がチビって言われようとな、それくらいはあるっての!」

レオン
「そうか………そいつは良かった!」

カーム
「!?」

レオンは突如背後に周り、ポケットから取り出したハンカチでカームの口を抑え込む

マール
「カーム!!」

マールが思わず拳を振り上げ、レオンを吹き飛ばすが、カームはそのまま倒れてしまう

レオン
「いって………ちっ、ほんとお前は強いな」

マール
「お前…………カームを………返せ………!!」


レオン
「ダメだ、こいつはちょっと試したいことがあるんで、じゃあな!」

マール
「逃がすか…………」

レオンはカームを担いで走り出すが、マールも逃がさんとばかりに足を踏み出す

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