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*3*
ななもり じゃっぴ・・・・!
なおきりこれ以上、仲間に秘密持ち続けてどうすんの?
なお兄は俺のことを見てみぬふりをして、話を続けた。
なおきり 少なくとも、ふざけて言いふらしてる奴らからこのことを知らさ
れるよりは本人の口から聞いたほうがいいとおもうよ。
話の内容から、あのことを話しているのが分かった。ネットではとんでもないスピードで拡散し続けていて、いつか絶対なーくんも知ることになっていたであろうあのことをわざわざ直接聞いたのは、なお兄なりの優しさだと、直感で分かった。ほかのメンバーが取り乱した状態で問い詰めるより、自分が落ち着いて聞いた方がなーくんを傷付けずに済むと判断したのだろう。その判断は、正しい。見て見ぬふりをしようとした俺より断然、正しい。と、なお兄がこっちに向き直った。
なおきり じゃぱさん、他のメンバー集めてもらえますか?
じゃぱぱ あ…うん。
はっと我にかえると、自分でも信じられないくらい機械的な声で返事を返した。
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